2024.8.2
岩井明愛 スペシャルはキツネサイン
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
北海道 meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)第1日
今季、最初で最後の北海道。岩井明愛はプレーと、アクションで北海道のギャラリーを魅了した。序盤から、さながらバーディーショー。13番まで7バーディーを奪取した。特にパー5・9番では、自身のトレードマークともいえる直ドラを披露。楽々とバーディーである。
そして、大歓声へ、中指と薬指を親指につけたキツネサインで応えた。「何か、特別ではないけど今回はやりたい-そう考えて実行しました。ちょっとはずかしかったけど、皆さんに喜んでほしいから」と話す。自身を盛り上げ、見ているものを魅了することを楽しんだ。
ところが、いいことばかりで終わらないことは勝負の常。残り5ホールでは、バーディーを追加することはなく、2つのボギーを叩いた。「途中まですごく流れが良かった。でも、風が強くなったりした影響で・・・。やはり、このコースは難しい」と、唇をかんだ。
とりわけ、悔しがっていたのは、パー5の最終18番、第3打。「ショートすることが嫌い。だから54度を選択したけど、ちょっと引っかけてしまった」と話した。結果はボギーフィニッシュ。本来はビシッと決めて、あすへ弾みをつけるプランだったに違いない。
「悔しかったです。でも、仕方がありません」といい、意外な側面を語っている。「ミスをした時など、心では本当に怒っているんです。でも、私はなぜか厳しい表情ができません」と笑顔で漏らす。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
ポーカーフェイスまではいかないまでも、表情を変えないことに気がついた。ただし、これは天性の資質かもしれない。感情を自然にコントロールできることも、よりよい成績をあげる重要なファクターだ。
この日は、妹・千怜と同組でプレー。改めて、どんな心持ちなのかを質問すると、「ラウンドがスタートすれば、ひとりの選手としか意識はしていません。まったく感情はいれません」。スパッと答えた。
1打差の2位発進。今季3勝目へ向け、「スイングがいい。あすもどんどん攻めていきます」と締めくくった。
(青木 政司)
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