2024.8.3
訪れた絶好機 濱田茉優-プロ10年目の自信
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第21戦『北海道 meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)大会第2日が8月3日、北海道北広島市・札幌国際カントリークラブ 島松コース(6,568ヤード/パー72)で行われた。この日、65をマーク。濱田茉優が通算9アンダーで首位に立った。1打差の通算8アンダー、2位タイは桑木志帆、岩井明愛。4位タイに通算7アンダーの高橋彩華、脇元華がつけている。
(天候:曇り 気温:26.5℃ 風速:5.2m/s)
《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:23mm》
気分は晴れやか。濱田茉優はレジェンドとの同組を心行くまで楽しんだ。「ご一緒するのは初めてではありません。だけど、ずっとあこがれの存在です。技術はもちろんですけど、裏表がないまっすぐの性格にもひかれます。ただ、私は静かにお姿を拝見する-そんなタイプですから」と語っている。
不動裕理とのラウンドは大いなる刺激になった。1番。何と、20メートルのバーディーパットをカップインさせている。「カップの中央から、入った。きょうのラウンドは何かが違う。そんな予感が漂った」。加えて、キャディーをつとめるのは井上忠久コーチである。
「ひとりより、ふたりです。課題をひとつずつクリアしながら、各ショットへ入ることができたと思う。課題のひとつには、いい流れを呼び込んで、乗ることも・・・。本当にスタートからいい感じで行けました」と振り返った。前半を4バーディー、1ボギーで折り返す。
「ショットは全般的にいい感じでした。特に、グリーンを狙うショットの精度が良かったと感じた。私はひと番手、大きなクラブを選択して距離を合わせることが多かったけど、きょうのコーチは下の番手をすすめられて・・・。要は、きっちりとクラブを振り切れ、ということなんでしょう。おかげさまで自信がついた」とも語っている。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
ショットに加え、パッティングの調子は後半へ入るとますます良くなってきた。印象に残ったのは16番、ピン左奥から4メートルのバーディー。最終18番も第3打で見事な58度のアプローチを披露し、2メートルのバーディーフィニッシュで首位へ浮上する。
「不動さんに感謝をしたいです。私がずっと取り組んできた、30-40ヤードで低いボールを打ち、ラインへ乗せるアプローチショットをいとも簡単に実践。目の当たりにして大変、参考になりました。本当にすごかったです。きょうは、プライスレスの体験ができて、とてもうれしい」と話した。
最終日は久々の優勝争い。ツアー初Vもかかる。「優勝を意識しないなど、私にはとてもできそうにない。すべて受け入れる。ただ、コーチが近くにいてくれるから頼もしい」。加えて、得意の洋芝である。気がつけば、プロ10年目。そろそろ、殻を破る頃合いだ。
(青木 政司)
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