2015.5.31
スイッチオンで大逆転 テレサ・ルーが大会連覇を達成
2015年LPGAツアー第13戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が5月31日、山梨県上野原市のメイプルポイントゴルフクラブ(6,532ヤード/パー72)で行われ、テレサ・ルー(台湾)が通算14アンダーで逆転優勝、大会連覇を果たした。1打差の通算13アンダー、2位は申ジエ(韓国)、通算12アンダーの3位には吉田弓美子が入った。(天候:晴れ 気温:29.1度 風速:3.4メートル)
優勝にはプラスアルファが必要、とはよくいわれること。今回、大会連覇を果たしたテレサ・ルーは、体内で生成されたアドレナリンを、勝利のためのカンフル剤としてきっちりと生かしきった。決めればVという18番、80センチのバーディーパット。「目の前のストロークだけに集中した。緊張して頭が真っ白…。練習のようにストロークしただけです」と振り返った。優勝したい-。心の底からパワーが沸いてきたのが17番。1組前でプレーしていた申ジエが16番でバーディーをとり、通算13アンダーで単独首位に立った。その時点で1打差をつけられただけに、残り2ホールが勝負所。
「17番のバーディーは、4メートル弱。あれが入ったおかげで、私には運が向いたと思いました。だから、18番は攻めるだけ。プレーオフのことは全く考えていなかった」と話している。また、絶好のバーディーを生んだ18番の第3打について、「54度のクラブでは届かないと思ったけど、頑張っていったら、ラッキーでしたね。今日いつもよりボールが飛んだのは、アドレナリンが出ていたからでしょう」。
前週は自身のチャリティー活動などで台湾へ帰国。併せて、腰痛の治療なども行った。「クラブは握っていません。休養したおかげですごく体調がいい。最高でした」と、連覇がかかる今大会へ臨んだ。ターゲットは逃さない。改めてルーの強さを示した。「何度も話していますけど、今シーズンの目標は年間平均ストローク60台。日本ツアーではまだ達成した選手はいないけど、アメリカツアーでは何人も出ている。決して、無理な目標ではない」と、改めて自身に言い聞かせている。
「もっと世界を知りたい」と昨年から、オフはプライベートで海外へ足を運び、さまざまな文化に接するように心掛けている。手始めに、イタリアへ行った。「今年のオフは、どこにしようかと考えています。それが今の唯一のリラックス法でしょうか」。オンとオフをきっちりと区分けする。だから、この日の逆転劇が生まれた。
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