2024.10.10
佐藤心結-覚醒の2週連続V宣言
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第31戦『富士通レディース 2024』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が10月11日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ(6,697ヤード/パー72)で開幕する。シーズンは終盤戦へ突入。残り7試合となった。中でも話題の中心はダイヤモンド世代の94期生が盛りだくさんである。
苦しんで、苦しんでようやくつかんだツアー初優勝。この日のフィールドでプロ3年目の佐藤心結が、もっとも輝いているように映った。
「すごく追い込まれていたんですよ。自分でもだいぶ変わったと思います。優勝できて、心からうれしい。もっとやらないといけない。なんだか今回は、自信をもってプレーができそうな感じがする。こういうことが、気持ちに余裕なんでしょうか。残り試合も楽しくプレーです」と、笑顔を浮かべながら一気に話した。
そして、話題は一気に現実の課題へ移る。何と、「2週連続優勝を狙う」と宣言したらだから頼もしい。というのは、「すごくとはいえないけど、ショットなどプレーの状態は悪くはありません。気負いたくはありませんけどね」と前置きし、「良い流れをストップさせたくはない。継続したいんです。ただ、TOTOジャパンクラシックへ出場するには今回、優勝しないと権利を得ることができません。2位で120ポイントを上積みしてもダメ。前週の後、計算したらそうでした。だから結果を求めて優勝しかなかった」と説明を加えた。
今季の不振は本当に深刻な状況。その証拠が前週後のメルセデス・ランキングだ。トップ50以内に入っておらず、もっか56位。今週終了時、35位以内でなければ、TOTOには出場できない。ラストチャンスに賭けているところが、いかにもこの人らしく、エールを送りたくなる。
「優勝するまでランキングは80位台。ポイントがかけ離れすぎて、計算する気力がわかなかった。だけど、優勝でボーダーラインが見えてきましたね。それには、もう1勝が必要だけど、優勝すれば出場できることがわかった。近い将来、世界を目指すことを見据えてやりたいです」。ここまで力説されると脱帽だ。
スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント最終日に披露した、神業のようなバック9の4連続バーディーは、プロローグ。そんなスーパープレーを今回もまた、期待しよう。94期生の特性は、ここ一番に強いから-。
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