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2015.6.11

逆境でつかんだヒント アンソンジュの修正力

『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)1日目

 失敗して学ぶ。アンソンジュが覚醒したのは、スタート3ホール目、12番のボギーだった。「3パットです。外した瞬間、緊張感に欠けている、と思いました」と話している。首痛が影響で、体調が万全とはいえない。ただ、昨年の賞金女王に輝いたプライド、ディフェンディングチャンピオンで迎えた今大会の責任感など、さまざまな感情が体内で複雑に交錯。結局は、「やれるところまでやるしかない」という結論を導き出した。第1日、終わってみれば66をマーク。改めて、その底力には下を巻く。「あのボギーがなかったら、このスコアを出せなかったでしょう。それが最大の理由です」と振り返った。

 そして、昨年の大みそかに婚姻届を出した、夫のキム・ソンホさんからのアドバイスも大きい。「(首は)今より、悪くはならない」。前日、練習場で軽い修正を行い、この日に備えた。「首を右へ向くことはできるけど、左は激痛です」というものの、ある発見を。「クラブをちゃんと振り切らないと、痛みが走る。つまり、ヘタにカバーして、おかしなスイングをしたら痛い。きれいなスイングでクラブを振りぬけば、逆に痛みがなくなる」と光明を見出した。アンの表情が和らいで見える。ただし、「勝負はパッティング。集中力です」と締めの言葉には、力を込めた。


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