2024.10.16
竹田麗央、憧れのイボミに見てほしい成長度合
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第32戦『NOBUTA GROUPマスターズGCレディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)が10月17日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,506ヤード/パー72)で開幕する。16日はプロアマ大会が行われた。
今季7勝を挙げ、現在メルセデス・ランキング首位を独走している竹田麗央。その竹田にとって最初の一歩となったのが、KKT杯バンテリンレディスだった。初日、首位と6打差の41位タイと出遅れながら、最終的に2位以下に2打差をつけてツアー初優勝を飾った試合だ。鮮やかな逆転劇の裏には、あるプロからの応援があった。今大会のアンバサダーを務めるイボミだ。
「最終日の前夜、イボミさんから『自分を信じて』というメッセージが来たので、それだけを考えてプレーしました」。竹田にとってイはジュニア時代から憧れの存在であり、トーナメント観戦したときは、プレーぶりを目に焼きつけたほどだ。
当然、そのイがアンバサダーを務める大会となれば、自然と力も入る。「この大会は優勝賞金も高いですし、4日間大会でポイントも大きいので頑張りたいですね」。実は、今大会で優勝して賞金3600万円を獲得すると、生涯獲得賞金が3億円を突破するのだ。21歳198日での達成は西郷真央、山下美夢有に続く年少記録第3位となる。
もっとも、竹田自身はそのようなことは全く知らず、6戦前のソニー日本女子プロゴルフ選手権で生涯獲得賞金が2億円を超えたばかりで、まさかこんなにも早く3億円を突破するとは思っていなかったようだ。
そんな今季絶好調の竹田だが、まったく不安がないわけではない。連戦による疲れがたまっているからだ。「十分な睡眠をとるようにして、練習時間もそんなに長くならないように心がけています」。通常時の2~3割減とのことだが、竹田の場合、疲労がたまるとダウンスイング以降で下半身の動きが止まる傾向があるという。「そうなると、左への引っかけが出てしまうので、しっかり下半身を動かすようにしています」。最近はドライバーショットが左右に曲がる度合が大きくなっているだけに、下半身の動きは特に注意したい。
ただ、ティーショットでフェアウェイさえキープできれば、グリーンは軟らかく止まりやすいのでバーディーチャンスにつける確率も高くなる。4つあるパー5も2打で届かないホールはない。あとは重めのグリーンでもしっかりとストロークできるかどうかだ。「1日、4つか5つはスコアを伸ばしたいですね」。今季も残り6試合。年間女王のタイトルも意識するようにもなった。まずは女王の先輩である憧れのイに対して、大きく成長した姿を優勝という形で見せたいところだ。
(山西 英希)
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