完全Vを狙う成田美寿々。準備万全で最終日へ

　2015年、LPGAツアー第15戦『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)第3日が6月13日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6,511ヤード/パー72)で行われた。第1日から首位に立っている成田美寿々が、この日も好調をキープ。68をマークして通算14アンダーとスコアを伸ばし、今季2勝目に王手をかけた。4打差の2位タイは通算10アンダーのイボミ(韓国)、笠りつ子。通算9アンダーの4位タイに、ナダエ(韓国)、アマチュアの新垣比菜がつけている。(天候:晴れ、気温:28.7度、風速:2.0メートル)

　「絶対に勝つ」と誓って臨んだ今大会。2位以下に4打差をつけ、成田美寿々は最終日へ挑む。「きょうは2番でボギーが先行したけど、あせることは全くなかった。余裕たっぷりというか、まだ最終日ではなかったから」と話した。ホールアウトしてみれば、2位以下に４打差が。完全優勝が手の届くところにやってきた。「トップに立っているので、勝つか、逆転されるしかない。ただ、４打差はアドバンテージですね。まわりのスコアを気にせずに行く。最終日も3アンダーを目標に頑張りましょう」。一見、淡々とした表情の裏側で、さまざまなことが交錯していた。現在、賞金女王レースを引っ張っているのは、今大会２位のイボミ。「日曜日に強いプレーヤー。ソロソロ誰かが止めないと、今年のツアーが面白くなくなってしまう。だから、私自身、倒して勢いをつけたいと思っている」と明かす。また、「自力でつかみたい」という全英女子オープンの出場権を自力でつかむためには、今大会の優勝が必要不可欠。

　そこで、3日目の夕食は、いわゆる『勝負メシ』だ。「ここ一番はカレーです！」。昨シーズン、それから今シーズンも優勝を飾った4つのトーナメント、いずれも最終日の前夜は、カレーレストランチェーンで、同じメニューをオーダーした。「今夜も、ソーセージとチーズ、ホウレンソウをトッピングです」という。一方、体の切れをつくり、股関節の柔軟性を養う目的で現在、減量中。「１週間で2キロ、体重を落としました。あと2キロぐらい落とそうかなぁ」と、体調管理もきっちりと行っている。目標をきっちりと掲げて、ぶれないことも成田の持ち味。「勝ち方は気にしない」というものの、勝負メシ同様、華麗なるプレーを目指す。