2015.6.13
イボミは首位の成田を絶賛 それでも「優勝を目指す」
『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)3日目
今季、ヨーロッパのサッカーシーンを盛り上げたイタリアの名門、ユベントスをほうふつとさせるウエアで登場したイボミに、ギャラリーは息を飲んだ。1番でバーディー発進すると、ビッグスコアをたたき出す予感を漂わす。とはいえ、本人だけがわかる、ちょっとした異変が起こっていた。「ドライバーの当たりが良くない。インパクトで薄く当たる。それを感じた。方向性は良かったけど、ずっと我慢していながらのプレー」。確かに、3バーディーは不満が残る。加えて、最終18番では、イらしくない3パットを。「パーパットの1メートルをちょっと引っ掛けた」と反省の言葉が飛び出す。ただ、そんな状況でも、崩れない。ここが今季の好調の証明だ。前日、話していた「賢いプレー」ということだろう。
一方、この日、同組でプレーした成田の印象をこう話した。「アイアンショットで私より弾道が高い。だから、グリーンでよくボールが止まる。私がうまく打っても、ああいうふうにボールは止まりません」。このひたむきさ、そして、どうすればそれを補えるかを考える思考力が、抜群の成績を支えている。最終日、「15アンダーは行きたい。67を出す」と目標を設定して練習場へ。「優勝を目指して一生懸命に頑張るだけです」と、目の色が変わった。
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