2015.6.20
夢は母国での五輪出場 マリア・イイダが初優勝!
2015年LPGAステップ・アップ・ツアー第4戦『ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)の最終日が、長野県上田市の上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部(6,245ヤード/パー71)で行われた。
大会最終日は、初日から首位を守ったブラジル出身のマリア・イイダが我慢比べの3日間大会を制し、通算2アンダーでステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。通算1アンダーの2位タイには柏原明日架とサイペイイン、イーブンパーの4位には森美穂が入った。(天候:晴れのち曇り、気温:25.4℃、風速:1.0メートル)
「優勝したらスピーチどうしようとか邪念がジャマしてて…」。スタートから緊張していたというマリア・イイダは、2番でボギーが先行。「ショットも昨日、一昨日と違ってパーセーブ、パーセーブって感じで、今日は球がコントロール出来なかった」と6番でもボギーを叩き後退したが、「緊張しててもコックさんはいつも通り料理を作るし、私はゴルファーなんだからゴルフをするだけ」と開き直りチャンスを待った。後半に入り12番で「やっとバーディーチャンスがきた」とこの日初めてのチャンスを迎えると、これを見事モノにした。
首位に並んでいた前の組の柏原が18番でボギーを叩き、その時点で単独トップに立ったイイダ。「18番は横の風がすごく強いから方向ばかり気にしてたら、クラブ間違えちゃった(笑)。でもラインはバッチリだったよ。"おー、メッチャ真っすぐ行った!"と思ったら、"あーショートだ…"って」と、ティーショットはグリーン手前のカラーに。アプローチも4メートルを残し寄せ切れなかったが、「(同組の)森さんが同じラインからパットして、少し左から外したからあまり切れないな」とラインを読み切り、見事にウイニングパットを沈めた。
「すごいドラマチックだね。私もドキドキしたけどお客さんもドキドキしたんじゃない? もっとシンプルにグリーンの真ん中に打って2パットで上がればいいのに、クラブ間違えちゃったから(笑)」と、最終ホールのハプニングを笑顔で振り返ったイイダ。この優勝でレギュラーツアー4試合の出場権を獲得した。
「忙しくなるね(笑)。私をブラジルから日本に連れて来てくれたオーエスジー株式会社の会長さんにレギュラーツアーでも活躍しているところを見せたい。調子が良くても悪くても24歳からずっとお世話になっているから。ステップ・アップ・ツアーに優勝したからステップアップして、レギュラーでも活躍してロレックスランキングにも入りたい。来年のオリンピックメンバーになりたい」。来年、母国ブラジルで開催されるオリンピック出場を目標に、レギュラーツアーに挑む。
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