うれしい想定外　イボミが今季7度目の2位

＜写真：Atsushi Tomura/Getty Images＞

大東建託・いい部屋ネットレディス　鳴沢ゴルフ倶楽部（山梨県）最終日

　優勝は逃しても存在感を見せつける。それが実力者の証だ。最終日、イボミが猛チャージで1打差の2位に食い込んだ。ところが－。「きのうまでの感じでは、とても優勝は無理だ、とあきらめていました。でも、出場資格のあった全英女子オープンをスキップして、この大会を盛り上げようと思った決意が後悔に変わる。本気で頑張ろう。そう、自分へ気合を入れ直した」という。

　その一方で、スタート前のロッカールームで、原江里菜と顔を合わせた。「江里菜さんが7年ぶりの優勝を目指していると知ったから、『絶対に勝って！負けないで』と激励したんです。でも、まさか、私が優勝争いをするなんて。ホールアウトしてから、私がプレッシャーをかけたかなぁ、と正直、反省でした。ただ、彼女のプレーはとても素晴らしかったです。見事な優勝。とりあえず、プレーオフがあるから待機していたけど、ノーチャンスと思っていた。早くシャワーを浴びたい、とそればかりが頭に…」。

　これでイは今シーズン、7度目の2位。「いろいろな記録を更新して、賞金女王になりたい」という目標があるだけに、シーズン最多の2位8回もターゲットのひとつ。「2位になることって、とても大変なんです。今年はきょうのように、追い上げて2位になることが多いから、イケるかもしれませんね」と笑っていた。しかし、第2日まで、消化不良のプレーが続いたことに、お母さんからは、「江里菜さんを見習って、もっと努力をしなさい、と厳しくいわれました。いろいろな意味でとてもいい勉強をさせていただきました」と締めくくった。