相性は抜群！北海道3連勝と大会連覇へ死角無し

　2015年LPGAツアー第21戦『ｍｅｉｊｉ カップ』（賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円）が8月7日、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ島松コース（6,500ヤード／パー72）で開幕する。前日のこの日はプロアマ大会が行われた。

　「北海道の女王」申ジエが帰ってきた。昨年は、北海道で開催された『ｍｅｉｊｉ カップ』、『ニトリレディス』で優勝。北海道3連勝と大会2連覇をかけ、今週の戦いに臨む。さて、その抜群の相性はどこに秘密があるのだろう。まずは技術面―「北海道は洋芝のコースが多いですが、これは私がずっとプレーをしていたアメリカツアーのコースに似ています」と分析し、「その経験が間違いなく生きています」と断言をした。ちなみに洋芝と高麗芝では、ショットやアプローチの打ち方は、本人曰く「全く別物」だそうだ。

　フィーリングの良さはテクニカルな部分だけにはとどまらない。「空港に着いたら涼しいぐらいでした。昨日はちょっと暑かったけど、それでも気持ちがいい。体調もバッチリです」とほほ笑む。「食べ物も全部がおいしいです。トウモロコシ、じゃがいも、それからカニ…」と、北海道を訪れる者全員が楽しみの一つにしている〝食〟からも、ご多分に漏れずエネルギーをもらっている。「一昨日もジンギスカンを食べに行きました。昨年行ったところで、すごくおいしくて今年も行きたいと。地図も調べないでなんとなく行ったんですけど、ちゃんとたどりつけました」。フィーリングの良さを物語るこんなエピソードも明かしてくれた。

　昨年優勝し、副賞として獲得した『明治製品10年分』のお菓子は、半分ずつに分け、開催地・北広島市の児童養護施設と宮崎県の施設に全て寄付をした。「私がプレゼントしましたが、それ以上に子ども達から力を貰いました。プレゼントを返してもらった気分です。私がもらうのはトロフィーだけで十分です」とその思いを語った。「でも目標はあります。去年その子達と〝また会いたい〟と約束をしました」と前置きし「そのためにも優勝したい」と力をこめた。女王が本気で連覇を狙いにいく。