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2015.8.8

西山ゆかりの「夢の一週間」は、いよいよ最終章へ

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第21戦『meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)の大会2日目が、8月8日、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ島松コース(6,500ヤード/パー72)で行われた。通算5アンダーで、フォンシャンシャン(中国)、西山ゆかりが首位に並び、1打差の通算4アンダー、3位タイにディフェンディングチャンピオンの申ジエ(韓国)、三塚優子、服部真夕、イボミ(韓国)の4人がつけている。単独首位から出た堀琴音はこの日7オーバーと崩れ、通算2オーバー、42位タイに後退した。(天候:曇り、気温: 20.7℃、風速:3.7メートル)

 「夢の1週間」。そう表現する通り、西山ゆかりには今週の戦いの一瞬一瞬全てが、楽しくてたまらないのだろう。師匠である芹澤信雄を従えながら、その助言に忠実に従う二人三脚。この日も笑顔で18ホールの課外授業を終え、気づけば首位という最高の位置で、最後の1日を迎えることになった。

 「芹澤プロ、今日はドライバーがいい感じです」。「何言ってんだ。お前のドライバーはいつもいいよ。そんなこと気にしてるんじゃない」。練習場でのこんな掛け合いからはじまった、この日の楽しいレッスンだが、前半は文句なしの最高の内容。「素晴らしいものを持っている。安心して見ていられる」と師匠に言わしめるショットが、2番、6番、8番でことごとくピンに絡み、バーディー3つの33で折り返す。しかしここで弟子の悪癖が。「芹澤プロ、私トップに立ってます」。「まだ途中なんだから、そんなこと気にせず一打一打集中するしかないよ」。師匠の気がかりである、このメンタルの浮き沈みが、やはり後半のプレーに出てしまう。13番パー4で、アプローチを寄せきれず、この日初めてのボギーを叩くと、続く14番パー3でも、アプローチのミスから連続ボギー。しかし「まさかのミスがたくさん出たけど、逆に今日見られたのでよかった」と師匠は、愛弟子のこのドタバタ劇がまさに最高の実験台に。「明日アドバイスがしやすくなった」とラウンド後、目を細めた。

 明日は、過去2回の経験がどちらも苦い思い出となっている最終日最終組からのスタート。その抱負について、「持ち味である笑顔で18ホール回らせたい。それが私の課題です」と師匠が語れば、「笑顔で18ホール回ってきて、芹澤プロと一緒に喜びたい」と弟子が応じる。西山の「夢の一週間」は、果たしてどのような結末を迎えるのか。できることなら大団円を見てみたい。


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