2015.9.10
『忘れものをとりにきました』吉田弓美子の挑戦
<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>
日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)1日目
ターンベリーの経験が長崎で生きた。連続バーディーでフィニッシュした吉田弓美子は、「難しかった」。ただ、今夏の『全英リコー女子オープン』を経験したことで、「前半はショット、それから後半はパッティングに助けられました」と振り返っている。ショットメーカーという自負に加え、プロの自覚がそうさせる気配りや心配りを忘れたことがない。タフなセッティングについて、「見てくれる人が楽しんでほしい。もっとも一番大事なことは、自分で楽しむことも大事でしょう。苦しむことで、自分を伸ばしたい。だって、苦戦するのはみんなが一緒です」。まず、ギャラリーのことを口にするのは、プロフェッショナルの証だろう。
もうひとつ。同組でプレーしたイボミと鈴木愛にも感謝を表す。「流れがとてもいいペアリング。いいものを吸収します」と。さらには、「勝ちたい」や「リベンジ」とストレートに表現するのではなく、吉田は、「3年前の忘れ物をとりにきました」と話した。2012年の今大会。有村智恵と優勝争いを展開し、敗れたことを指している。「プロですから、やはりこの大会は格別。日本一になりたいです」と力を込めた。
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