2015.10.17
テレサ・ルーの敵はテレサ・ルー。今季5勝目は自己との戦い
<写真:Masterpress/Getty Images>
2015年LPGAツアー第31戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会2日目が10月17日、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,635ヤード/パー72)で行われた。昨日とは一転、スコアの伸ばし合いとなった2日目。前日首位のテレサ・ルー(台湾)がこの日も65をマークし、通算12アンダーで首位を守った。4打差の8アンダー、2位には渡邉彩香、さらに4打差の4アンダー、3位にはイボミ(韓国)が続いている。(天候:曇り時々雨、温:19.4℃、風速:4.1メートル)
テレサ・ルーの独走が止まらない。昨日、完璧と言っていたゴルフは、「ショットからパットまで全て良かった」と、今日も持続。出だしの1番から早速バーディーを奪うと、5番もバーディー。更に、7番からは3連続で前半を締めくくった。後半に入っても勢いは衰えない。12番、14番、15番でもバーディーを奪って、一人、首位街道を突っ走る。
非の打ち所がないように見えたルーだが、落とし穴はあるものだ。最終18番。2打目をグリーン奥に外しての3打目。「オーバーしたらバンカーに行ってしまうから、緊張した」というアプローチはショート。パーパットも決まらず、この2日間で初めてのボギーとした。ホールアウト後、パターを空中でクルッと回転させて、悔しがった表情を見せたルー。「最後は残念でした」。後味の残るフィニッシュとなってしまった。「15番までスコアは全然考えていなかったのに、16番から意識してしまって…。パットが全然入らなかった」と、自分の隙を反省した。
2位とは4打差で迎える最終日、ルーにとっては安全圏と言えそうだが、「スコアを考えるとダメ」と、改めて気を引き締めた。今季5勝目に立ちはだかるのは、渡邉ではなく、まぎれもなく自分である。
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