2016.5.15
苦しみを乗り越えた小橋絵利子が ステップ・アップ・ツアー初優勝!
2016年LPGAステップ・アップ・ツアー第3戦『ツインフィールズレディーストーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)の最終日が、石川県小松市のゴルフクラブ ツインフィールズ(6,526ヤード/パー72)で行われた。2位に5打差をつけて首位からスタートした小橋絵利子がリードを守り切り、通算4アンダーでステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。6打差の通算2オーバー、2位に大山亜由美、さらに1打差の通算3オーバー、3位タイに佐々木慶子と井芹美保子が入った。(天候:晴れ 気温:25.3℃ 風速:2.7m/s)
「苦しかった。本当に苦しかったですね」。ホールアウト直後に池内絵梨藻、澤井瞳と号泣し、涙とともに一気に苦しさから解放された小橋絵利子。「ここで負けたら今までと同じになってしまう。7番のボギーで焦りだし、9番、10番と連続ボギーで、頭が真っ白になりそうだったけど、何とか自分を取り戻せた。11番から14番まで厳しめのパットを決めて、すべてパーで凌いだのが大きかった」と15番からは自信も回復。キーポイントとなったその15番では、初日のような強さを取り戻した。「狭いホールだけど、ドライバーもしっかりフェアウェイに打てたし、セカンドもグリーンオンさせた事で気持ちにも余裕が出た。16番のボギーはアドレナリンが出過ぎましたね(苦笑)」。それまでのボギーとは違い、「ロングでバーディーを獲って、最後も難しいのでパーで上がろう」と更に気持ちを切り替えた。
「今日は三回違う緊張をしました。朝は、不安な気持ちと楽しみな気持ちが入り交じり、フワフワしていましたね。7番のボギーで二度目の緊張。焦り出して頭が真っ白になりそうだったけど、15番からは立ち直り、優勝への緊張感を味わう事が出来た。本当に苦しかったけど、この緊張感はこの位置でしか味わえない事。崩れたままじゃなく、元に戻れたし、最後はいい緊張感でプレー出来たのが、これまでとの違いですね」と試合の中でも成長を見せた。
昨年から、ステップ・アップ・ツアーでは幾度も悔しさを味わってきた小橋。「去年優勝争いもあったけど、悔しい思いもした。この優勝は両親をはじめ、いつも練習しているゴルフ場、プロテスト合格の頃からお世話になってる林栄作師匠など私を支えてくれたすべての方々のおかげです」。苦しみの末、つかんだ初優勝で、『リゾートトラストレディス』からのレギュラーツアー4試合の出場権を獲得。「支えてくれてきたすべての人のためにも、挑戦者の気持ちを忘れず、常にトップ10を目指したい」と苦しみ抜いた想いを胸に馳せ、レギュラーツアーに挑戦する。
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