2017.9.3
タイのO.サタヤが逆転で3年ぶりのツアー3勝目を飾る!
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第26戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』の大会最終日が、千葉県市原市のゴルフ5カントリーオークビレッヂ(6,373ヤード/パー72)を舞台に行われた。首位と1打差の4アンダー2位タイからスタートしたO.サタヤが通算12アンダーまでスコアを伸ばし、2014年の『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』以来となるツアー3勝目を手にした。(天候:曇り 気温:23.2℃ 風速:1.0m/s)
昨シーズンはシード権を失い、今季はステップアップツアーを中心に戦っているO.サタヤ。今週の試合も当初はエントリーする予定がなく、8月25日まで鳥取県で行われていた『山陰合同銀行 Duoカードレディース』に出場した後に、タイに帰国するつもりでチケットも手配していたという。それが今週の試合のウェイティングの順番が1番目だったことに気づき、急遽タイ行きを取りやめ、現地ウェイティング登録をしたとのこと。現地ウェイティングシステムから出場権を得た選手の優勝は、1988年のツアー制度施行後では史上初の快挙となった。
シード権を落とし、本当に悔しい思いをしたというサタヤは苦手なショットを中心にかなり練習を重ねてきた。その成果がレギュラーツアーの、しかも難度が高いと評判のコースで発揮された。「今週は本当に期待していなかったんです。レギュラーツアーでプレーできることが嬉しいだけだとキャディさんとも話していました」。
シード落ちを経験したからこそレギュラーツアーで戦えることの喜びを改めて感じることができた。そんな無欲さが、難コースをねじ伏せる形となった。この日のサタヤは8バーディー、ノーボギーの完璧な内容。2日目を終わって混戦模様だったが、終わってみれば2位以下に5打差をつける圧勝だった。これで来年のこの試合まではレギュラーツアーで戦うことが確約された。残りの試合でシード権を確保することが目標だと話すサタヤだが、無欲のプレーがさらなる勝利を呼び込む予感がする。
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