2025.7.26
大混戦で最終日へ 一ノ瀬、内田が首位へ浮上
2018.4.8
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
スタジオアリス女子オープン 花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)最終日
鈴木愛さん、本当に強かった。貫禄勝ち-と表現したくなるほどの圧勝です。特に、今大会は第1日から春の嵐が吹き荒れ、サスペンデッドのスタート。第2日、第2ラウンドのプレー前、第1ラウンドの残りホールを、消化しなければならないタフな1日だったことも、高い評価を与えたい。
ANAインスピレーションへ出場し、帰国直後にもかかわらず、おそろしいまでの集中力を発揮しています。以前は、「雨の日のプレーは、作業が多くなるから好きではない」とこぼしたこともありましたが、昨年あたりから、まるで別人のよう。荒天でもびくともしない精神力が宿ったかのよう。
改めて今回、感じたのはコースマネジメント力でした。アイアンショットの距離感がよく、どう攻めればバーディーチャンスが数多く得られるかを、きっちりと実践。たくましさも加わった。春先のうすいライも苦にせず、素晴らしいショットを打つ技術も見逃せません。とにかく球さばきが上手です。
彼女の良さは、経験を次へ生かすことでしょう。今大会も、過去に出場した全英女子オープンを思い出して、工夫したそうです。ANAインスピレーションで、期待に応えられなかった悔しさをぶつけた3日間でした。
一方で、気になったのは鈴木さんを脅かすような、ライバルの存在があまり見当たらないことです。選手はそれぞれに努力を重ねているはずでも、プロは成績がすべて。もっともっと技術を磨いてほしい。レベルの底上げという意味で、さらにセッティングを厳しくしたほうがいいのか……。そんなことを考えながら、帰途につきました。
(担当理事・原田香里)