2025.7.26
大混戦で最終日へ 一ノ瀬、内田が首位へ浮上
2018.11.25
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)最終日
史上初の年間公式戦3勝。申ジエさん、おめでとうございます−は当然として、脱帽しました。素晴らしい。特に、今大会は過去、宮崎カントリークラブで開催された2003年から、もっとも難しいセッティングでした。
ラフの長さはもとより、グリーンのコンパクションなどスタッフの皆さんの奮闘で、これ以上は望めないぐらい、パーフェクトの状態。上位陣がもてる限りの技術と精神力を発揮して、死闘を演じています。おもしろかった。これぞ、公式戦の見本のよう。その中でも、申さんのテクニックと度胸は際立っていました。
最終日、もっとも印象に残るプレーは17番、右ラフからの第2打。バーディーはとれなかったものの、ピンプレースメントが右でした。あの位置から、どうしたら打てるのかといった難しさ。グリーンへオンした瞬間、心の中で、うわーっと絶叫してしまった。結果は、パー。しかし、あれだけを見ただけでも価値がありました。
さらに、記憶を巻き戻しましょう。第3日、18番のパーセーブ。わずか1.5メートルでも、ピン奥でラインが難解で、ボギーもある。でも、きっちりとカップインさせています。ホールアウト後、申さんは、「この日、もっとも緊張した場面。ものすごく難しい。だけど、このパッティングである賭けをした。カップインすれば優勝できると…。第3日はいろいろあったけど、自信をもって最終日へ向かいます」と小声で話していました。
また、優勝が決まって、しみじみ語っていたのは、「疲れました。身も心も…。脳まで疲れた」。このひとことは、コースセッティングを担当した中野晶さんへ、最大の感謝だと思います。ありがとう。あなたは本当に強かった。
(原田香里=担当理事)