2010.11.27
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 第3日目
朴仁妃が首位浮上 3打差に不動ら3選手
LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の3日目が宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,520Yards、Par72)で行われた。
天候:晴れ、気温:15.5℃、風速:3m。やや肌寒さを感じるなか行われた3日目。この日のアンダーパーが僅か2人と、スコアを崩す選手が続出するなか、韓国の朴仁妃(パクインビ)が2つスコアを伸ばし、通算2アンダー。唯一のアンダーパーで優勝へ王手をかけた。3打差の2位タイには不動裕理、アンソンジュ(韓国)、宮里美香の3選手が続いている。
独特の高麗芝グリーンと難しいセッティングに多くの選手が苦戦するなか、切れ味抜群のショットでスコアを伸ばした朴。「17番は残念でしたが思い通りのプレーが出来たので良かったです」とティーショットを左に曲げてダブルボギーとした17番以外はほぼ完璧なプレー。特に確実にグリーンを捕らえるアイアンショットの正確性は際立っていた。「アメリカではメジャーは取っているけど、日本ではまだ取っていないので、取りたい気持ちはありますけど、明日は自分のプレーに集中したいと思います。3日間通して地道にやれたので、最後まで同じように頑張ります」。2008年には史上最年少の19歳で全米女子オープンを制した大器。明日は日本での初タイトル奪取へ挑むが、その実力を発揮する事ができれば、日米公式戦制覇の可能性は十分だ。
そしてこの大会を過去2度制している不動裕理は、前半こそ2オーバーとするものの、後半はパッティングが決まり出し、首位と3打差の2位と好位置につけた。「後半もちょっとつまずいて、ダメかなと思いましたけど、昨日と一緒で後半は上手くコースを攻めていって、逆目のチャンスに結構ついていました」と難しい順目のラインを残さない、巧みなコース攻略でチャンスを作った。明日は5年ぶりの公式戦制覇へ挑むが、「OUTコースをどう攻めるかだと思います。グリーンを外してもやさしいところに置くように、ピンを狙わず午前中は安全に行きたいです」と気負いはない。
2年前は優勝を目前にしながらも、順目の下り1mのウイニングパットを3パットし、優勝を逃した。「(このコースは)成績は痛いことが多いけど、それによって色んな事が見えたというか、失敗して色んな事を感じられて良かったのかなと思います」。密かにリベンジに燃える元女王が明日は“サンデーバックナイン”で勝負を仕掛ける。
2位タイ 宮里美香
「今日も我慢のゴルフと思っていましたが、結果的に見たら上のほうも伸びていないですし、悔しい思いはありますが、上がり3ホール納得のいくゴルフが出来ました。ピンポジションはすごいところに切っていますね。グリーンも高麗だし、しっかり打たないといけないし、昨日、一昨日はいいフィーリングでしたけど、今日は長いのが入りませんでした。久しぶりですね、こんなに打ったのは。(首位と3打差で)このコースの3打差はあってないようなもので、自分のゴルフをしていたらチャンスはあると思うので、スコアを意識せずにやっていけたらと思います」。
2位タイ アンソンジュ
「(後半は)10番で1mのバーディーパットを外して、すごく精神的にダメージを受けて、そこから戻れなくてボギーが続いて、そういうリズムで終わったように思います。今日は(パットも)とても大変で、下りのパーショットを強く打ちすぎたりして、入ってくれて運よくパーセーブ出来ましたが、本当に難しかったです。(最終日は)優勝したいと思って優勝できるものじゃないので、コースで出来ることをやって、あとは神様に任せます。頑張ります」。
7位タイ 横峯さくら
「(ピン位置は)読みづらいですね。影になっているところもありますし…。今日はそれ以前の問題ですね。今日のプレーが明日じゃなくて良かったなと。明日こそしっかり攻めて、自分のプレーが出来るように最後締められれば。バーディーが1つも取れないのは辛かったです」。
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