2021.4.3
山下美夢有 72H・初V&完全Vへ前進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第19戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)大会第3日が4月3日、静岡県・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,564Yards/Par72)で行われた。高橋彩華、山下美夢有が通算9アンダーで首位タイ。2打差の通算7アンダー、3位タイに比嘉真美子、高木優奈、鶴岡果恋がつけている。
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日々、表情が精悍になってきた。コースが選手を育てるとはよくいわれることだが、山下美夢有を見ていると、なるほどそう感じる。ムービングデーは3バーディー、3ボギーの72。スコアを伸ばすことはできなかったものの、第1日から首位を明け渡すことはない。プロ2年目とはいえ、しぶとさが際立った。
「きょうは、前2日と比べ、ショットがぶれていた。アプローチも寄せきれない。何とか、頑張りました。疲れていたのかなぁ」という。特に要注意と自身へ言い聞かせているのは、序盤の2番。「第1打、キャリーで220ヤードを超えないといけない。きょう、同組の高橋さんがすごく飛ぶし、同じようにボギーにしてしまった。バーディーをとりたい-と欲が出て、9番もちょっと力んだ」と反省の言葉を絞りだす。
ただし、大崩れはしない。12、14番では抜群のショートゲームを披露。ともにPWで1メートルにつけて、あっさりとバーディーを奪う。前2日間にはないような、粘りのプレーは葛城を経験した賜物といえるだろう。
「最終組でプレーすることは初めて。カメラマンさんがたくさんいました。18ホール、緊張の連続です」と苦笑した。あすも最終組でプレー。72ホールの記録を調べると、ツアー初優勝パーフェクトVの、史上最年少として、歴史に名を残すことになる。
「夜はぐっすり眠っている。最終日はボギーを打たないプレーを心がけます」。落ち着いた口調で語った。3日間連続で公式会見。すっかり、葛城の顔になった。
(メディア管理部・中山 亜子)
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