上昇、鈴木愛　VSゾンビで一変

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ヨネックスレディスゴルフトーナメント　ヨネックスカントリークラブ（新潟県）第1日

　荒天にもかかわらず、鈴木愛には光が差し込んできた。3バーディー、ノーボギーの69で好発進。出場199試合目、首位へ3打差の6位タイにつけた。「去年、わずか1日でもあまりスコアが出そうにない感じ。それが今年入ってから、1日は良くなってきたように感じる。そろそろ優勝できるかもしれない。そんなところまで来ているような気がする。(スランプ脱出が)見えてきた。中京テレビ・ブリヂストンでつかみかけたものが、もう少しのところまで」と、表情は段違いに明るい。

　さらに、「（荒天の予報で）ホールアウトできると思ってもいなかった。(サスペンデッドの)早起きはイヤ。午前3時起きが回避できた」と胸をなでおろした。一方、代名詞のパッティングはどうだろう。「ショットは、まずまず。パッティングも8番、17番で5メートルのパーパットが決まった」とニヤリ。また、3つのバーディーは4-8メートルを決めている。名手がようやく上昇へ転じた。

　前週を完全休養にあてている。何をしていた－と質問をすると、「主婦です」。独身のはずだけにドキッとしたが、「自宅で掃除、洗濯、料理です。主婦みたいでしょう。ゴルフはまったく…」と気分のリフレッシュすることを第一にした。それだけではない。「ウォーキング・デッドがすごい。見るのが楽しい。一気にシーズン3の11話まで見てしまった。きょうもホテルに帰ってからのお楽しみです」と軽口まで飛び出す。大きな変化である。それにしても、賞金女王がゾンビと戦う世界の終末を描いたホラードラマがお好みとは、意外や意外である。ちなみに、ドラマは2022年のシーズン11まで続く予定。先の長い話だが－。

　そして、「上位選手が海外へ行っているので、チャンスはチャンス。だけど、人がどうとかは、あまり関係がない。考えすぎは良くありません」と、清々しい心境を言葉にした。明日の天気予報は晴れ。久々に強いプレーが見てみたい。ファンは待ち望んでいる。

(メディア管理部・鈴木　孝之)