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2021.8.27

『今年は最高』鈴木麻綾-4年振りのV

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第16戦『山陰ご縁むす美レディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が8月27日、鳥取県西伯郡・大山平原ゴルフクラブ(6,513ヤード/パー72)で行われ、鈴木麻綾が逆転優勝を飾った。通算12アンダー。2位に2打差をつけ、4年振りのステップ2勝目をあげた。通算10アンダー、2位はアマチュアの仁井優花。井上希が3位へ入った。一方、プロデビュー戦の桑木志帆がベストルーキー賞を獲得。
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 鈴木麻綾は、2勝目まで4年。「めちゃくちゃうれしい。とても長い時間でした。ただ、今回の3日間の方が長かったかなぁ」。なるほど、初勝利以上に2勝目が難しい-の証言である。

 前半を終え、2位へ1打差をつけて首位に立った。当然、優勝を意識する。「ハーフターンで、トイレに行ってカギを締めた。でも、その手がガタガタと震えて…。自分でもビックリです。それだけに、目標スコア66をクリアすることだけに集中。1ストローク足りなかったけど、頑張りました」と振り返った。

 勝負を決めたのは15番。残り98ヤードの第2打を、52度でコントロールショット。ピン1.5メートルへつける抜群の内容でも、これがやっかいだ。下りのストロークだけに、油断がならない。「ここまでバーディーパットは、ほとんど4-5メートル。パーセーブの場面も含め、一番緊張したシーンです。覚悟を決め、本当にやさしく打った」という。絶妙のタッチで、5個目のバーディーを奪取。

 今年、5月8日に入籍。生涯のパートナーを得て、念願の優勝を手中にした。「この4年間、すべてのクラブが真っ直ぐ飛ばない。ゴルフを辞めようかなぁと考えたことが結構あった」。もちろん、結婚が最大のエネルギーへ変化したことが要因だろう。「心に余裕ができた。お互いを支えあい、優勝を飾ることができました。ありがとうございます。もちろん、次は3勝目が目標。でも、たとえ手が届かなくても今年は最高です」と言葉が弾む。どんな時でも周囲へ明るい笑顔を絶やさない。お福分けの精神が、優勝を運んできた。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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