2021.9.18
岩井明愛 ツインズ連勝へ躍進
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第18戦『山陽新聞レディースカップ』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)大会第2日が9月18日、岡山県玉野市・東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6,367ヤード/パー72)で行われた。ルーキーの岩井明愛が6アンダーで単独首位。2打差の4アンダー、2位はアマチュアの永嶋花音、3アンダーの4位タイに、トーナメントコースレコード保持者の佐藤絵美など4人が続く。
(天候:晴れ時々曇り 気温: 28.1℃ 風速:2.3m/s)
ステップ2戦目でリベンジのチャンスが巡ってきた。台風14号の吹き返しで強風のラウンドでも、岩井明愛が快調にスコアを伸ばした。「キーポイントは9番。うまく流れに」という。残り99ヤードの第2打を52度で3メートルへ。この日、3つ目のバーディーを奪い前半を折り返す。
「後半に入り、もっと風が強くなったけど、マネジメントをしっかりでき、ボールをうまく風に乗せることができた」と満足そうな表情だ。10、12番のバーディー奪取でさらに安定感が増した。際立っていたのは、ショートゲーム。15番は、残り15ヤードを56度でチップインバーディーを決めている。そして、最終18番も、「ちょっと強かったけど、うまく入った。2位と差をつけておきたい。強気でした」。6メートルのバーディーフィニッシュである。ステップデビュー戦、2週前のカストロールレディースに続き、単独首位で最終日へ向かう。
そのカストロールレディースは逆転を許し、妹の千怜がステップ初出場、初優勝を飾った。「私のことのようにうれしかった。悔しさ…もほんの少しあったけど、先に優勝されたので今度こその気分。ちょっと気合が入りすぎたのかもしれない。あすは、とにかくリラックス。笑顔でプレーすることを忘れない」と誓っている。
一方、練習日、JLPGAツアー7勝の吉田弓美子に勝負の心構えを聞いた。「優勝争いする時は、どんな気持ちですか、と質問を。今は、あまり言いたくありません。とてもタメになるアドバイスでしたから」と、笑顔で受け流す。2試合連続のV争い。岩井ツインズの連勝なら、強烈なインパクトを与える。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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