2021.9.19
岩井ツインズで連勝 明愛-ドラマチック初V
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第18戦『山陽新聞レディースカップ』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)大会最終日が9月19日、岡山県玉野市・東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6,367ヤード/パー72)で行われ、ルーキーの岩井明愛がプロ初優勝。通算8アンダーで逃げ切った。通算7アンダー、2位はアマチュアの永嶋花音。地元・岡山県出身のルーキー、小倉彩愛は5位だった。
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女は度胸である。2位に3打差をつけて迎えた最終ホールで突如、ドラマが-。首位を快走する岩井明愛の第2打が、グリーン右に跳ね、池に入った。
「最終ホールで、3打差。チャレンジした」。決断は早い。右足のシューズ、ソックスを脱ぎ、ウォーターショットを試みる。「一度もやったことがない。でも、チャレンジするのが大好きです」と、第3打を56度のウェッジで力一杯振り切る。
ところが、「ボールへ当たったかもわからない」と、再び、ウォーターショットを試みる。水の中へ右足を。とにかく、諦めなかった。「ボールが、第3打より浅いところ。打てるな、と思った」という。第4打、クリーンヒットしたまでは良かったが、グリーンをオーバー。結局、ダブルボギーとしたものの、1打差で逃げ切った。
前回、カストロールレディース最終日、首位からスタート。結果は4位だった。きょうもスタート前、同じ状況ながら、見事にリベンジを果たしたことになる。「カストロールは、力んでしまった。きょうは、首位スタートでも、3打差を追う展開をイメージ。とにかく攻めました」という。
14番まで6バーディー、1ボギーと順調にスコアを伸ばした。パー5の15番、手痛いボギーを叩いたが、16番で第3打をチップインバーディー。バウンスバックに成功する。「ボールのうしろに、葉っぱがあり、いいライではなかった。そういえば、あんなライのショットも初めて。きょうは、チャレンジしました」。新境地を見出した18ホールを振り返る。
カストロールの妹・千怜の初優勝に続き、今大会は姉が猛ハッスルで連勝。ステップの賞金ランキングも、わすが2試合で14位へ浮上した。結果オーライとはいえ、1打の重みをズシリと体験した1日。個性あふれるキャラクターをアピールし、さらなる精進を誓った。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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