2025.7.23
プロテスト第1次予選 C地区(裾野カンツリー俱楽部)1R成績
2012.9.21
比嘉真美子が逆転でプロ初優勝
2012年度LPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『ごうぎんDuoカード・レディーストーナメント』(賞金総額1,500万円/優勝賞金270万円)の最終日が、鳥取県西伯郡の大山平原ゴルフクラブ(6,436Yards/Par72)で開催された。
天候:晴れ時々曇り、気温:26.8℃、風速:2.0m。ようやく残暑も終わり、爽やかな風の中で行われた最終日。初日単独トップのアマチュア鈴木愛は、1番ホールで3打目のバンカーショットからOBを打ちダブルボギースタート。昨日の6バーディーがウソのように前半41を叩いて優勝戦線から後退した。押し出されるようにトップに浮上した比嘉真美子は、9番ホールでバーディーを奪い4アンダーで単独首位に立つと、14番でもバーディーを奪い2位以下を引き離した。16番でボギーを叩きスコアを落としたがそのまま逃げ切り、通算4アンダーで念願のプロ初優勝を飾った。1打差の2位には岩橋里衣と岡村咲が入った。
最終18番ホールを1打差のリードで迎えた比嘉だったが、ティーショットを左のラフへ打ち、セカンドショットも止まらずにグリーンをオーバー。奥のラフから25ヤードのアプローチを約1メートルに寄せ、優勝パットを残した。「最後のパットまでどうなるかわからなかったです。逃げ出したいくらいでした。最後は1メートルちょっとのパットだったんですが、“絶対プレーオフにはしたくない”って強い気持ちで真っ直ぐ強めに打ちました。目の前からボールが消えて“やっと終わった”って感じでした」と、重圧の中で沈めたウィニングパットを安堵の表情で振り返った。
「今年は本当に悪くて、プロテストもニトリも先週も…。先週(山陽新聞レディース)の最終日は79だったんですが、自分では考えられないスコアで、次の日は一日中クラブも触らなかったです。悪いイメージしかなかったんですけど、ここに来たら久々に自分の飛距離を活かせたプレーが出来ました。この試合をきっかけに“ステップ・アップ”していきたいです(笑)」と、初めて訪れた鳥取で飛躍への大きな足がかりをつかんだ。
大山の麓で行われた山陰地方初のステップ・アップ・ツアーを制した比嘉には『富士通レディース』からのレギュラーツアー4試合の出場資格が与えられた。「厳しくなるとは思いますが、出るからには(レギュラーでも)一番を目指します。今日の一打の優勝争いはラクじゃなかったし、緊迫したムードの中での経験はレギュラーツアーにも活きてくると思います。上位争いとかいいスコアで(回りたい)って中途半端な目標を立てるより、高い目標をもってやりたいです」と、レギュラツアーでも強い気持ちで頂上を目指す。