西山ゆかり首位発進　ベテラン健在をアピール

＜Photo：Shintaro Wada/Getty Images＞

　JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第9戦『山陰ご縁むす美レディース』（賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円）が8月24日、鳥取県西伯郡・大山平原ゴルフクラブ（6,513ヤード/パー72）で開幕。西山ゆかり、石川怜奈が5アンダーをマークし、首位に立った。1打差の4アンダー、3位は廣田真優。ステップ初参戦の成田美寿々は1オーバー、36位タイから巻き返しを狙う。
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　西山ゆかりがベテランの存在感を示した。今季は8戦の内、4戦でツアールーキーが優勝。後半戦のスタートでプロ14年目の経験が生きる。

　好スタートのポイントは安定したプレー。17番、距離はそれほどではないものの、難しい2メートルのパーパットを沈めた。気分上昇で、最終18番のバーディーフィニッシュを「17番でしぶいパーパットを決められた。最後まで、ナイスプレーでした」と言葉が弾んだ。

　前週はペアマッチトーナメントへ出場。「佐藤靖子さんとペアを組んで2日間、高又順さん、横山三和子さんペアとプレーしました。先輩方のプレーを間近で拝見。勝負勘を失わず、熱心にゴルフに取り組まれていることがわかった。すごく勉強になって、感動しました」と、ツアーの大先輩から大きな刺激を受けた。

　ゴルフは悩み多きスポーツ。好調が長続きしないのは常である。「先輩方はもちろん、皆さんがエネルギッシュで、お元気。それに楽しそうです。私だって、元気なつもりでいましたけど、まだまだですね」。しみじみと語っている。時には生活のリズムなどにアクセントをつけることは大切だ。

　それだけに、「グリーン上で、考えすぎないでストロークすることを大切に。また、ショットの調子も前週同様にいいです」と話した。となれば、気力が充実してくる。「常に良いプレーを心がけ、常に優勝したい気持ちを忘れない。頑張ります」。JLPGAツアー2勝、ステップでも13年、2勝をあげている実力者はルーキーに負けない、飛び切りの笑顔を披露した。