2022.8.27
勝率100%のうれしいデータ 原英莉花が首位
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第3日が8月27日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6655ヤード/パー72)で行われた。原英莉花が通算9アンダーへスコアを伸ばし、首位をキープ。2打差の通算7アンダー、2位タイに吉田優利、山下美夢有、稲見萌寧、藤田さいき、上田桃子が最終日の逆転を狙う。ベテラン、若手のトップ選手が展開する優勝争い。果たして、誰が難コースを攻略するのか-。
(天候:曇り 気温:24.4℃ 風速:2.7m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/2フィート コンパクション:25mm》
首位で最終日を迎える。原英莉花は、「トップにいることはマイナスではない。勝ちへ向かっています」と、かみしめるように意気込みを語った。通算9アンダー、2打差のアドバンテージをキープ。
前日に続き、苦難のラウンドが続いた。2番、第1打を左池へ打ち込み、ダブルボギー。そして、4番は15メートルから3パットでボギーと波乱含みの序盤だった。それでも、気持ちの切り替えで新境地を見出す。「風がとても強い。なかなかイメージが出しにくい。でも、風など自然は私には変えられません。思い通りのスイングをする。それだけを考えながらプレーした」そうだ。
チャンスが訪れたのは7番。好調なパッティングで5メートルのバーディーが決まる。次の8番は左横から7メートル。そして、勢いに乗って、パー5の9番では2オンを狙った。これがすごい。
「最初に叩いても、常に前向き。今年、スイング改造で調子が出なかったけど、8月へ入って、ゴルフの原点を改めて思い出した。誰よりも遠くへボールを飛ばす。ピンを狙っていく。小さな頃の楽しかった思い出です。そうしたら、本当に良くなった。練習が楽しい。自信もわいてきた」と、浮上へ転じたきっかけを話した。気は心である。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
残念ながら、ボールはグリーンをとらえられず、手前のバンカーへ飛び込んだ。しかし、58度で20ヤードからピン奥4メートルへ。3連続バーディーで前半を終えた。「警戒していたホールでダブルボギーを叩いたけど、その後に狙えるホールがある。とりあえず前半をイーブンパーであがることができた」とも。
後半は2バーディー、1ボギーの内容だ。終盤の17番。「ここで勝負をしなくては-。そんな気になった」と振り返った。7Iの第1打がピン手前4.5メートルに。きっちりとカップインさせている。2日連続のバーディー奪取に笑顔がより映えた。
アンダーパーのラウンドはやはり気分が良くなる。そんな頑張りをデータが後押し。過去4日間大会で最終日を首位で迎えた際の勝率は100%だ。加えて、今回は2度目の完全Vがかかる。「バーディーをどれだけとれるか、です」とポイントを集約。プロデビュー戦の思い出がたくさんつまっている18ホールへ、決戦を挑む。
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