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2022.9.16

スーパーショットで首位 小林夢果-18番であわや

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第10戦『山陽新聞レディースカップ』(賞金総額3000万円、優勝賞金540万円)が9月16日、岡山県玉野市・東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6360ヤード/パー72)で開幕した。ルーキー・小林夢果が自己ベストの66をマーク。6アンダーで首位発進を決めた。2打差の4アンダー、2位タイは地元・岡山出身の小橋絵利子、櫻井心那など8人がひしめく大混戦。
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 ルーキーが名刺代わりのアピール。小林夢果、パー5の18番がそうだった。残り176ヤードの第2打を7Iで、あわやアルバトロスのシーンを演出。惜しくもカップへ10センチ残してしまったものの、楽々とイーグルを奪った。

 「本当に大きい。ホッとしたというか、うれしかった」という。さらに、「(インスタートの)午前中、バーディーをとった気がしない。でも、スコアを確認したら4アンダーです。プレーに集中し、スコアは気にしていない。なぜか、私ではないような気分でした」と苦笑する。

 というのは最近、調子がいまひとつだったから。今夏のステップは、前2試合が予選落ち。JLPGAツアーへ挑戦したニトリレディスも予選落ちを喫した。「熱中症にかかって調子がよくない。練習が満足にできていなかった」そうだ。それだけに、きょうのラウンドを、「私が一番、びっくりしているかもしれませんね」と目を丸めた。

 アピールポイントは飛距離。1Wの平均は270ヤードだ。第1打のアドバンテージは天性の資質。何しろ、師匠は、あのジャンボ尾崎である。「中学生で出場した日本女子アマで、ジャンボさんの関係者からお話をいただいた。父と相談し、中学卒業後、指導を受けています」と説明した。

 原英莉花、笹生優花、西郷真央などと切磋琢磨。15ヤードの飛距離アップへ成功した。1Wはもちろんだが、アイアンショットも最終プロテスト合格時は笹生クラスの前評判。「とんでもありません。インパクトゾーンがまったく違う。私は、まだまだ」と控えめだ。

 今大会、不振から抜け出すために大きかったのは用具の変更。「元々、ドローヒッターですけど最近、フェードになって…。この大会前、必死に練習して、やっとドローへ戻ってきた。少し硬めの6Sへシャフトを替えたことも良かったと思います」と分析している。

 ようやく、大器がきっかけをつかんだ。一方で、前週Vの同期、川﨑春花から大いなる刺激を受けている様子。「おそらく、同期では一番、仲がいい。中継をみていたら涙が止まらなくなった。感動したし、すごくうれしかったです」と振り返る。親友のスーパープレーは、眠っていた才能を呼び起こした。自信回復。勢いが増したルーキーは怖い。

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

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