2022.11.18
復調へ手応え 新垣比菜が逃げ切りV
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン最終戦『京都レディースオープン』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が11月18日、京都府城陽市・城陽カントリー俱楽部(6,419ヤード/パー72)で行われ、新垣比菜が通算7アンダーで逃げ切りV。アマチュア時の15年、ラシンク・ニンジニア/RKBレディース以来、ステップ2勝目を飾った。2打差の通算5アンダー、2位タイに青山加織、藤本麻子、武尾咲希が入った。
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最終戦で復調V 首位スタートの新垣比菜が逃げ切った。「とても、不思議な気分。今回はギャラリーの皆さんがいらっしゃらなかったから…」という。
それでも、ハッと思い出したように、「QTファーストステージが免除されますね」と加えた。振り返れば、前回の優勝は18年、JLPGAツアーのサイバーエージェントレディス。実に4年ぶりである。
「なかなかルーキー気分が抜けない。私が一番、年齢が下という感じです。ただ、私より5歳も下の選手がたくさん活躍している。こんなに年をとったのか-と思い知らされたシーズンでした」。しみじみと語っている。
優勝を飾ったものの、楽な1日ではなかった。ボギーが先行。しかも連続だった。しかし、パー5の3番でモヤモヤを払拭するかのように、残り240ヤードの第2打を2オンに成功。13メートルのイーグルトライをしっかり決めた。「強いフックライン。上りで段が絡み、かなり難しい。でも、カップの1メートルぐらい前からいい感じで、カップへポーンと入った」そうだ。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
ただし、その後は一進一退の展開。「きょうはショットの精度が前日に比べ、いまひとつ。苦しみながらのプレーでしたけど、イーグルの後はすべてバーディーで上がろう、というぐらい気合が入った」とも話した。混戦から抜け出したのは14、15番の連続バーディー。ともに、3メートルのパッティングが決まった。
「15番のバーディーはこれを決めれば優勝できる、と思った。その通りになって本当に良かったです」。自信回復の妙薬は、やはりバーディー奪取である。優勝にもかかわらず、手放しで喜べない要因は、「ここ2年ぐらい、スイングばかりにとらわれすぎて、試合でゴルフをしている感覚が希薄になっていた。今回の優勝できっと変わります」。
闘争心を呼び起こした。来季へ向け、QTファイナルステージへ全力投球する。
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