2023.4.14
恵みの雨で流れが来た 申ジエ-首位発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)が4月14日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,523ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は大混戦。申ジエが通算6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位は岩井明愛。4アンダー、3位タイで黄アルム、安田祐香、菅沼菜々が続いている。
(天候:雨 気温:15℃ 風速:2.8m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23mm》
すべてを出し尽くした。首位でホールアウトした申ジエは満足、満足-といった表情である。「私のもっているものを全部、お見せできました。高い球、低い球の打ち分けからパッティングまで…。朝、スタート前に地元のジュニアの姿をみつけました。ゴルフはまっすぐだけではない。そんなことをわかってほしい。忙しい一日でしたけど、とても楽しかった」と話した。
この日はバーディー発進。2バーディー、1ボギーでまとめ、後半へ向かった。「特に今回は第1打が命運を分ける。「パー3以外の第1打は1W、3Wを半分ぐらいずつ使うマネジメントです。ただ、調子は前半、あまりいいとはいえなかった。それがプレー途中の雨で、流れが変わったと思う」と振り返る。
幸運を引き寄せたのは11番だ。第1打がバンカーの右へ。5Wを選択した第2打は木に当たったが、「ボールが前へ行った。とてもラッキーです」。このホール、3メートルのバーディーを沈める。続く12番はピン右から9メートルを決め、パー3の13番は3メートルを楽々と。3連続バーディーである。そして16、17番も鮮やかなバーディー奪取。
「今年は開幕から調子がよく、かなり無理がたたったのでしょう。手術をした両ひじを保護する筋肉に、無理が重なりここ2試合は治療に専念するため、お休みをいただいた」とひと息ついて、「おかげさまで良くなりました。そのせいか、きょうはいいプレーができる自信というか、予感のようなものがあって…」と笑みを浮かべる。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
さらに、続けた。何しろ、あと3勝で永久シード権を得る通算30勝へ到達する。「若くて強い選手が増えている。チャンスがあれば、一日でも早く達成したい。そのためには第1日が本当に大事。いいプレーができれば最終日へ向け、いい意味での余裕ができる。今年は最終日へ向けて調子を上げるスタイルだった。でも好スタートが切れれば、それに越したことはない」。
難度が高いテクニックの数々を惜しみなく披露したのは、こんな舞台裏がある。ギャラリーが、ショーケースをのぞき込むように前のめりになるのも無理はなかった。
(青木 政司)
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