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2023.4.23

荒川怜郁が新人対決に破れるも、自身最高位の2位タイに

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

41st フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)最終日

 優勝を飾った神谷そらと同じく、昨年の最終プロテストに合格した荒川怜郁が1打及ばず、2位タイでフィニッシュ。「やることはやったので、プレーに対する悔しさはありません」と、ホールアウト後は必死に前を向いたが、ツアー初優勝を飾るチャンスは十分あった。

 首位と5打差の9位タイでスタートしたこの日、前半を1アンダーで折り返すと、後半の10、11番で立て続けにバーディーを奪う。上位陣がスコアを崩し、下位から大まくりをしてくる選手もいなかったこともあり、気がつけばいつの間にか優勝争いに絡んでいた。そんな状況でついにチャンスが訪れる。

 まずは16番パー5だ。2打目でグリーン奥にこぼし、アプローチで寄せ切れなかったものの、約2メートルのバーディーチャンスに。さらに、難ホールの17番パー3では171ヤードを5番ユーティリティで打ち、ピン右上1.5メートルにつける。結果的にどちらも外したが、せめて片方でも沈めていれば展開が大きく変わっていただろう。

 「2ホールとも入れたい気持ちと同時に、最悪ボギーにだけはしたくない気持ちがあったのも確かです。もっと入れてやるという強い気持ちで打っても良かったかなと思います」。そんな後悔の気持ちを切り替え、最終18番パー4に全てを賭けて臨んだ荒川。ところが、2打目はグリーン奥のラフに打ち込み、そこからのアプローチが大きくショート。「芝が密集していたので、しっかりと振り抜かなければいけない難しいライでした。もう少し勇気を持ってウェッジを振り切り、あと1、2メートルでも先に落ちていれば…」とまたしても悔やむ。

 「後悔先に立たず」とは言うが、大事なところで3度も後悔を招く状況があったことは不運としか言えないだろう。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 悔しい結果ではあるが、収穫もいくつかある。一つはスコアを3つ伸ばした後、緊張感の中でのプレーだったにもかかわらず、最終ホールまでパーセーブできたこと。そして、18番でパーパットを外し、気落ちした状態でも1.5メートルのボギーパットをしっかりと決めたことだ。

 「このパッティングを外したら、メルセデス・ランキングのポイントがめちゃめちゃ下がると思い、しびれながら打ちました」。苦労しながらも自身初のベストフィニッシュである2位タイに入ったことで、93.33ポイントを獲得。合計114.63ポイントとして、メルセデス・ランキングは85位から43位にアップ。同時に、今季のリランキングを11位にまで順位を上げた。

 最終プロテスト同期の神谷が勝ったことには、「すごいなと思いますし、自分もやってやろうという気持ちになりました」と、モチベーションアップにつながったという荒川。シーズンは序盤戦だが、今後に向けて弾みをつけた3日間となった。 

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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