1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 小祝さくらが首位浮上 最終日もまた同じ顔-

2023.7.8

小祝さくらが首位浮上 最終日もまた同じ顔-

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第19戦『ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第3日が7月8日、北海道札幌市・真駒内カントリークラブ空沼コース(6611ヤード/パー72)で行われた。この日も北海道出身の地元勢が好調をキープ。小祝さくらが通算11アンダーで首位に立った。2打差の通算9アンダー、2位は宮澤美咲。菊地絵理香が通算7アンダー3位につけている。第1日から同組がそのまま最終日、最終組で優勝を争う。ツアー史上、極めて稀なケースとなった。
(天候:晴れ 気温:28.3℃ 風速:1.0m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23.5mm》

 奇跡を起こした。今大会の小祝さくらはミラクルを連発。まさにそんな存在だ。ムービングデーのこの日、通算11アンダーで首位へ浮上。念願の地元V、悲願の今季初Vへ向けて最終日を前に、万全の態勢を整えている。

 これがプロの技といってしまえば、それまでかもしれない。10番のスーパーパットは、見ているこちらが、通常よりも目を3倍は見開いてしまった。何と、20メートルをカップイン。「二段グリーンでしたから、ピンまでの距離を合わせただけです。でも、まさか、まさかでした。本当に驚いた。きのうもそうだけど、2メートルのパッティングが入らない時があるのに、なぜ20メートルを・・・。わからない」と解説する。

 そして、パー3の17番も15メートルのバーディーを決めた。「2度びっくりです」という。一方で、それほどクローズアップされてはいないものの、第1日も離れ業を披露。フェアウェイキープが2/16にもかかわらず、69をマークしている。「そうですね。あれも奇跡のラウンドでした」と話した。

 ただでさえ、今季のツアーでフェアウェイがもっとも狭い-が今大会の特性。小祝は第2日が6ホール→第3日は8ホールに増加した。調子上昇は一目瞭然だろう。「プレーしていて、ようやくイメージがわいてくるようになった。初めてプレーするコースですからね。でも、知らなかったことが幸いしているかもしれません。同じ北海道開催のニトリレディスや北海道meijiカップは目を閉じても、すべてがわかるぐらい知り尽くしている。だけど、優勝はできない」と前置きした。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 続いて、「地元の北海道で優勝することが目標のひとつですからね。プロになった当初は気持ちだけが空回りしていた。だけど、2年前から心から勝ちたいと思っている。そんな気持ちを意欲に変えて今回はプレーしている」そうだ。

 前夜は札幌市内のスープカレー店へ。「(竹田)麗央さんと一緒に行きました。人気のお店で20分か30分ぐらい行列に並んで」といい、「誰にも気づかれなかった。私、気配を消すことができるし、それほど知名度がありませんから」。

 北海道開催では、最終日を単独首位で迎えることは初めてだ。「期待に応えられるようにベストをつくすだけです」と笑みを浮かべた。17年7月の最終プロテスト合格から7年。地元Vの足音が聞こえる。

(青木 政司)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

search検索