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2023.9.3

山下美夢有、1打差の2位タイは逆襲への第一歩

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント ゴルフ5カントリー 美唄コース(北海道)最終日

 通算4アンダー、首位と4打差の7位タイでスタートした山下美夢有。2週前のCAT Ladies 2023を最終日に棄権した後、2週ぶりのツアー復帰となったが、終わってみれば通算9アンダーまでスコアを伸ばし、優勝した櫻井心那とわずか1打差の2位タイでフィニッシュ。終盤戦に向けて上々のスタートを切った。その本領を発揮したのは、首位と2打差で迎えた上がり2ホールだ。17番・パー3でティショットをピン右手前1メートルに乗せてバーディーを奪うと、最終18番・パー4でも第2打をピン右手前1メートルに乗せる。決めれば、この時点で首位タイとなる状況で、しっかりとバーディーパットを沈めて見せた。

 プレーオフに備えてパッティング練習をしていた山下だが、最終組の櫻井心那が18番でバーディーを奪った知らせを聞くと、潔くコースを後にした。「今日は出だしからあまりパッティングが入らず、ショットも左右にブレていたので仕方がないです。ただ、もうちょっと伸ばせたかなという気持ちはあります」と、淡々と語った山下。とはいえ、5バーディー、ノーボギーの67はこの日のベストスコアだ。実際、この3日間でフェアウェイを外したのはわずかに3回で、フェアウェイキープ率は出場全選手の中で1位、パーオン率も87.03パーセントで2位につけていた。惜しむらくは平均パットが30.00だったことだろう。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 優勝こそ逃したものの、第1日が19位タイからの追い上げは本来の実力を十分発揮できたのは間違いない。次戦には日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯が控えているが、「いつもどおりのプレーを行い、上位で戦えるようにしたいです」と意欲的だ。そのためには、今週イマイチだったというショートゲームをしっかり調整し、精度を上げるのが課題とのこと。

 今回の2位タイでメルセデス・ランキング首位に立つ申ジエとの差を少しだけ縮めた山下(205.98ポイント差)。日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は公式戦なので、優勝すると400ポイントが上乗せされる。申の成績にもよるが、逆転も十分にあるだけに、山下がどのようなプレーをするのか見逃せない。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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