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2023.11.11

5打差逆転V 新海美優が大会連覇達成

<Photo:Han Myung-gu/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2023シーズン第22戦『山口周南レディースカップ』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が11月11日、山口県周南市・周南カントリー倶楽部(6543ヤード/パー72)で行われ、新海美優が5打差を逆転し大会連覇を達成。通算9アンダーでステップ2勝目を飾った。1打差の通算8アンダー、2位タイは今シーズンのステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位が確定したウーチャイェンと河本結。
(天候:晴れ時々曇り 気温:18.5℃ 風速:2.5m/s)

 新海美優が5打差を大逆転。見事な大会連覇を成し遂げた。18番。パーセーブのシーンは実にスリリングだった。「1.5メートルのフックライン。どうしても、去年、藤田光里さんとの8ホールに及んだ、プレーオフが頭をよぎった。ここで外したら、あいつ、またプレーオフ・・・。そう皆さんに思われるでしょう」といい、「ここでボギーを叩いたら進化したところをアピールできません。私は変わった。そう自分へ言い聞かせたら、不思議と楽になって。しっかりストロークできた」と胸を張っている。

 優勝を経験することによって、学ぶことがたくさんあった。たとえば、ディフェンディングチャンピオンの重責。「絶対に連覇をする。気合十分でコースへ入った。でも、第1日のスタートホールでは、知らないうちに体がこわばり、思うように動かない。おかげで、ボギーが2つ先行。でも、そこから気持ちが吹っ切れた。心の持ちようで、こんなに変わるのか-というぐらいショットとパッティングがグングン良くなってきた」と振り返る。


<Photo:Han Myung-gu/Getty Images>

 大会開幕前のプロアマ戦ではJLPGA会長・小林浩美とラウンドを。ゲストへ親切に対応することは当然だが、空いた時間を見計らい、同じプロゴルファーの大先輩へ悩みを相談した。「今年、9月までJLPGAツアーへ出場。でも、スコアが伸びる試合が多く、私もついていかなければならない-そう感じて必死に練習したら、どんどん調子がおかしくなったことをうかがいたかったです。そうしたら、まわりのことを気にしても仕方がない。目標をしっかり立て、ガンガン行くのよ-とおっしゃってくださり、すごく気持ちが楽になりました」と、ひと息入れて、「本当に優勝は小林会長のお言葉があったから、と感じます。バーディーをとるたびに、もうひとつ-と、前向きで積極的なプレーができた。それから、人は関係ない。勝負は自分がドンドン行けばいいとも。きょうは特に、そのお話を思い出して頑張ることができたと思います。強運もいただきました」。しみじみと感謝の言葉を何度も口にし、そのたびに頭を何度も下げ、礼をしている姿が印象に残る。

 一方で、一昨年からはじめた日記の効果をしみじみと語った。「背中痛で試合を休んだ時から書き始め、きのうは最終日、67でプレーすればチャンスがまだあると思ったから、67で締めました。私は以前、感覚でプレーするタイプだったから、ほとんど記憶に頼ってきたけど、文字にすれば絶対に忘れない。きょうはきのうの67と記したことも良かったです」。

 優勝でファイナルQTへの出場権を得た。もう一度、ステップ・アップのチャンスが到来。やればできる。値千金のVだった。

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