2023.11.11
西郷真央が首位浮上『プレーが数字につながった』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第36戦『第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が11月11日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード/パー72)で行われた。西郷真央がコースレコードタイの63をマークし、通算12アンダー。18人抜きの離れ業をアピールした。2打差の通算10アンダー、2位タイは鈴木愛、小祝さくら、三ヶ島かな。
63は、コースレコードタイ。もちろん、調子が悪いはずはない。ようやく-という安堵の気持ちが首位へ浮上した西郷真央 の表情に表れていた。「今、はじめて(コースレコードタイを)知りました。とても光栄だと思います。安定したプレーが、数字につながった」。63はCAT Ladies第1日にもマークしているが、シーズン終盤の今回、大きな意味がある。
すでに、昨年から24年からの米ツアー挑戦を決意し、今年のQシリーズ受験を決めていた。「もちろん、目前の試合はとても大切です。同時にクラブセッティングをいろいろと試しながら、ここまで来た。それがやっとまとまった感覚がある」と、手応えを言葉にした。プロゴルファーにとって、14本のクラブは分身だ。いい仕事をするためのアイテムだけに、人一倍のこだわりがある。
「単体が良くても、勝負の流れが変わってしまう。見た目は重要ではありません。セットの統一感を求めてきた。FWはスタンレーレディスホンダから、ロフト調整をしながら本当に良くなっている。最後に残ったのはパターです。実は今大会から以前のパターへ戻した。NOBUTA GROUPマスターズGCレディースから、前週まで(話題になっている)AIをつかって製作したものを使用してきたけど、セットアップでちょっと違和感が・・・。距離感を合わせやすいなど、すごくいい。でも、ひとまず元に戻せば、さまざまな要因がわかると考えた」そうだ。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
そして、今回である。9バーディー奪取はエースパターの面目躍如ということだろう。2番からの4連続バーディーで勢いをつける。また、16番からの3連続バーディーフィニッシュの内、2回は5メートルを鮮やかに決めた。より良い選択肢を求め、昨年からクラブ契約をフリーに。「いいものはいい。変わらないものがある。ビジョンをしっかり決め、クラブテストをしてきました」。
そんな経緯があって、ラストピースがきっちりと埋まったのだ。しかも、スコアの裏付けがある。視界がワイドになった。「去年に関しては日本女子オープンから、調子が悪くなり、翌年へ向けスイング改造を・・・。アメリカで戦いたい。気持ちが決まっていたからです」と、たゆまぬ努力の過程を漏らす。あわせて、「集中が優勝の近道。自宅からちょっと距離はあるけど、地元ですから、千葉の大会は大好き」と続けた。この日の63は大収穫。最終日は、予感を確信にしなければならない。
(青木 政司)
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