2024.3.21
鈴木愛、男子プロのアシストで3週連続優勝の期待大
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が3月22日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,545ヤード/パー72)で開幕。21日はプロアマトーナメントが行われた。
明治安田レディス、Vポイント×ENEOSゴルフトーナメントを制し、今大会で3週連続優勝を狙う鈴木愛。過去この記録を達成したのは07年=全美貞と19年=鈴木の2人しかおらず、今回達成できれば、史上初2度目の3週連続優勝となる。そんな大記録を前にしながら、鈴木の表情はプレッシャーよりもむしろリラックスムードに満ちあふれていた。
「今までだれも達成していないところで、予選通過を狙ってもつまらないですし、(3週連続は)狙っていきたいです。せっかく自分しかチャレンジできないわけですからね」。もちろん、それなりの自信がなければ、狙うとは言い切れないだろう。
実は、今大会を迎える前に、男子プロの薗田峻輔からアドバイスがあったという。「詳しくは言えませんが、アドレスについて『ここを変えた方がいいよ』と」。さすがに企業秘密だけに話せないものの、試してみて違和感がない程度の変化だという。球筋がよりストレートに近くなっただけに、方向性は上がったと思われる。
ただ、今大会は22年に3位タイに入っているものの、過去6回出場して4回が20位台、残り1回が昨年の予選落ちと、決して相性はよくない。「風が結構回るんですよ。ティーイングエリアと第2打地点で向きが違うとかー」。同じようなコメントを明治安田レディスでも発していたが、しっかりと優勝している。19年に3連続優勝を飾ったときよりもショットの調子だけでなく、体力面でもメンタル面でも上だというだけに、あっさりと厄介な風を乗り切るのではないか。
余裕を感じさせるのは他にもある。実は今回、アイアンのグリップを練習日に替えたという。「本当は前週替えたかったんですけど、ピンのプロ担当の方が『今は調子がいいから替えないほうがいいのでは』と言われたんです」。そのアドバイスどおりに、替えずに臨んだ前週の試合で優勝。となれば、ますます替えたくないのでは?と思いきや、「さすがに結構練習していたこともあり、削れてもきていたので・・・」と、ついに替えることを決意した。ゲン担ぎにこだわる以上にショットの調子がいい証拠でもある。
ちなみに、鈴木のグリップは全クラブ色が違うという。クラブの番手を間違えないようにするためだが、毎回番手ごとの色を変えるため、色に馴れるまでに1週間かかるとのこと。その意味では、今週はコースの対策よりもクラブの選択ミスを防ぐことのほうが重要かもしれない。
(山西 英希)
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