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2024.5.4

上昇・山下美夢有『いいスイングができている』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第3日

 世界一の高速グリーンで頂上決戦。山下美夢有が第3日、魔法のようなパッティングを披露した。10番で7メートル。続く11番が11メートルと、ロングパットをはかったように、カップインさせた。「打ったら、入っていた。この2ホール、そんな感じです。絶対に下りのラインは残したくない。手前から、手前からを徹底しました」と、基本に忠実であったことを、上昇の要因としている。

 パターを使った、すごい技はパー3の2番でもみせた。奥のカラーから14メートルをねじ込んでいる。ところが、ひとつのミスといえないミスがあった。「14番の第2打。すごくいいショットだった。ピン2メートルのバーディーチャンスだったけど、決めることができない」といい、「そこからです。ショットが少しずつブレはじめたのは・・・」と振り返る。

 バーディーを量産することより、ノーボギーでプレーすることが好不調のバロメーター。それだけに、16番を悔やんだ。「バンカーショットをミスした。本当にもったいないボギー。16番をがまんして17、18番で上積みを-と思っていましたけど・・・」と、小さく首をひねった。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 ただし、まだ最終日がある。調子が上昇しているのは誰の目にも明らかだ。22年、今大会で通算2勝目をあげた。この勝利が現在の地位を築いた出発点。その22年、前週まで3戦連続とパッティングの不調に悩んでいた。ところが、茨城ゴルフ倶楽部の超高速グリーンで練習中、ヒントをつかんで完全Vを成し遂げている。

 過去、東西の両コースを制した選手は皆無だが、「とれたらいいなぁ-そのくらいですかね」と笑いながらひとこと。リラックスしているところがいい。「ショットが本当に良くなってきた。距離感がぴったり合っている。思い通りのいいスイングができているから」と、あすへのひと言を加えることも忘れない。追撃態勢をしっかりと整えた。

(青木 政司)

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