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2024.5.26

竹田麗央、猛追及ばず単独2位で全米へ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

リゾートトラスト レディス 関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 15番パー4のティーイングエリア、竹田麗央の視界にスコアボードが入ってきた。「首位とは3打差、ワンチャンあるかもしれない」。首位と4打差でスタートしたこの日、竹田は序盤から積極的にバーディーを狙いにいく。前半でスコアを3つ伸ばしたまでは良かったが、後半に入って思うようにバーディーを奪えない。頭の中ではトップの背中が遠のいたと思っていたところで、3打差を知った。残り4ホールだが、何があるのか分からないのがゴルフ。ギアを上げた竹田は15番で3メートルのバーディーパットを沈めると、続く、16、17番でも5メートルのロングパットを沈める。

 3連続バーディーで首位との差を一気に1打まで縮めることに成功。順位も単独2位に浮上した。当然、最終18番パー4でもバーディー狙いでいったが、2打目がピンを大きくオーバーしてパーでフィニッシュ。3組後ろで回っていた岩井明愛がスコアを伸ばしたことで、3打のビハインドに終わった。しかし、その表情は悔しさよりも追い上げたことへの満足度の方が大きかったのか、終始笑顔でラウンド後の取材に対応していた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「今日は昨日と風向きが逆でしたし、グリーンのアンジュレーションが大きくて難しかったのに、スコアを伸ばせたことは良かったと思います」。

 16、17番で長いパッティングを決めたことをラッキーと語っていたが、しっかりとラインを読み切ったうえでボールを沈めたのは間違いない。今季2度目の2週連続優勝こそ逃したが、課題だった4日間大会の最終日にスコアを伸ばすという目標は先週に続いて達成できたことは大きい。

 それでも反省点はある。「初日、2日目にもっとスコアを伸ばしておきたかったです。つまらないミスをしたのはもったいなかったですね」。勝負ごとにタラレバは禁物だが、勝利に対する欲が以前よりも増していることは間違いない。

 次週はいよいよ自身初の海外メジャー初挑戦となる全米女子オープンが控えている。「メジャーというよりも、米国本土での試合が初めてです。4日間プレーできるように、自分の力を出し切りたいと思います」。同大会で上位に入れば、世界ランキングも上がり、7月のエビアン選手権や8月の全英女子オープン出場の可能性も高まる。今回は勝てなかったが、優勝、2位と上り調子で日本を出発するだけに、海外からの朗報に期待したいところだ。

(山西 英希)

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