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2024.8.11

政田夢乃、大金星を逃すも自己最高の2位タイ

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)最終日

 17番ホールでバーディーを奪い、通算12アンダーとした政田夢乃。この時点でなんと単独首位に躍り出る。迎えた最終18番ホール、ティーイングエリアに立った政田はバーディー狙いだったが、前日にティーショットを左に曲げてしまい、ダブルボギーを叩いたことを思い出した。絶対にフェアウェイをキープしようと慎重に放ったティーショットは見事フェアウェイに。

 「それで少し安心してしまいました」。ピンまで残り約150ヤード地点から7番アイアンで放ったボールはグリーン左の池につかまる。アプローチも失敗し、なんとこのホールをダブルボギーとし、2位タイでのフィニッシュとなった。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 「後からパーでも良かったんだなって考えるとホントに悔しくて。経験不足でしたし、もう少しマネジメントをしっかりしてから最終ホールをプレーしたかったです」。悔し涙を浮かべながら語っていたが、JLPGAツアー8試合目の新人選手が首位と6打差の8位タイから、優勝まであと一歩のところまでよく追い上げたと評価するべきだろう。

 ただ、負けた試合から何を学ぶかが今後のゴルフ人生を大きく左右する。今回、政田は第2打でグリーンの真ん中を狙い、少しつかまったら左サイドのピンに寄っていくというプランを立てていた。しかし、グリーン左サイドに池があり、持ち球がドローボールであれば、最悪のことを考えてグリーン右サイドを狙うのがセオリーだろう。しかも、追い上げる立場ではなく、1打リードする立場だった。ルーキーにそこまで求めるのは酷でもあるが、今回の経験を生かすかどうかは政田次第だ。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 2位タイには終わったが、3日間で17バーディーは最も多く、賞金100万円の最多バーディー賞、ルーキー・オブ・ザNEC軽井沢72賞を獲得。メルセデス・ランキングも67位まで上昇し、後半戦の戦い方次第ではシード権獲得を狙えるようになった。

 「QTランキング147位から考えたら、本当に上出来だと思いますが、まだまだ気を抜かずに残り試合で頑張りたいです」

 昨年のプロテストに合格した新人によるツアー初優勝は逃したものの、次に優勝争いのチャンスを迎えた時こそ、確実に勝利を引き寄せる。

(山西 英希)

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