2024.10.12
古江過去3度Vの得意コースで首位タイ浮上
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第31戦『富士通レディース 2024』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が10月12日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ(6,697ヤード/パー72)で行われた。この大会で過去3度の優勝を誇る古江彩佳、昨年大会優勝の櫻井心那、高橋彩華の3人が通算10アンダーで首位に並び、これを馬場咲希と宮田成華が1打差で追う大混戦。今季初勝利を狙う山下美夢有、今季3勝の川﨑春花らも首位に2打差の6位タイにつけ、最終日の展開は予断を許さない。
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《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:21mm》
「セブンハンドレッド・マスター」とでも呼びたくなる。何しろ古江彩佳はこのコースで過去5大会に出場し、アマチュア時代の2019年を皮切りに優勝3回、2位タイ1回。富士通所属でホステスも務めるとあって、活躍しないわけにいかない責任感にも背中を押される。首位に4打差の12位タイでスタートしたこの日、6バーディー・ノーボギーで66をマークし、首位タイに浮上したのも必然に思えてくる。
「きのうの第1日はショットが荒れていましたが、修正して落ち着きました。フェアウェイからバーディーチャンスに数多くつけることができました」と笑顔で振り返った通り、第1日に14ホール中9ホールにとどまったフェアウェイキープが、この日は右のラフに外した16番以外の13ホールへ改善された。10番パー5では残り75ヤードの第3打をウェッジでピンそば2.5メートル、11番パー4でも残り146ヤードの第2打を8Iで2.5メートルにつけ、連続バーディーを奪って勢いに乗った。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
「このコースはグリーン上でボールの回転がきれいで、思ったように打てます。ラウンドも数多くこなせています」と説明しつつ、「かと言って、特に得意だとは思っていません。1打1打に集中しているだけですし、むしろ昨年悔しい思いをした(45位タイ)分、今年は頑張りたいと思っているところです」と首を横に振る。それでも「フェアウェイは狭いところがあって、キープが意外に難しい。グリーンは広くて、載せるところ次第で違う難しさになります」と攻略のポイントは頭に入っているようだ。
今年も米女子ツアーが主戦場で、7月のアムンディ・エビアン選手権では日本選手4人目の米メジャー大会制覇を成し遂げた。海外との掛け持ちには、疲労やコースの特徴の違いが付きまとう。
「難しい面はあります。以前は日本の芝でうまくやれていたものが、アメリカ帰りだと難しく感じます」と認める一方で、「日本に帰ってきた時は、コーチである父(芳浩さん)に見てもらい、修正して大会に臨むことができます」と語った。
東急セブンハンドレッドクラブは、いわばホーム中のホームである。最終日へ向けて「スコアの伸ばし合いになると思います。回っていく中で、どれだけリズムをつくっていけるか。フェアウェイキープができれば、リズムよくいけると思います」と力を込めた言葉に、自信が垣間見えた。
(宮脇 広久)
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