與語優奈　完全優勝でステップ初Ｖ

＜Photo：Yoshimasa Nakano/Getty Images＞

JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第2戦『YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament』（賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円）大会最終日が4月5日、滋賀県栗東市、琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース（6,359ヤード/パー72）で行われた。プロ2年目の與語優奈が通算イーブンパーで初日からの首位を守り切り、完全優勝でのステップ初Ｖを飾った。2打差の通算2オーバー、2位タイに、この日のベストスコア69をマークした一ノ瀬優希と浜崎未来が入った。

與語優奈には苦い思い出がある。昨年のステップ・アップ・ツアー『ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディース』で最終日を首位でスタートしながら、逆転されて2位に終わったことだ。「あの試合では前半から優勝を意識していたので、今回は順位を考えずにプレーしていました」。おかげでそれほど緊張することなくプレーできたという。

ポイントとなったのは、2番パー3でのバーディー。「1番で1メートルのパーパットを外してボギーを叩きましたが、すぐに取り返せたので気持ち的に大きかった」と振り返る。いきなりのボギーに動揺することなく、4番ユーティリティーで放ったティーショットはピンそば50センチにつけるスーパーショット。そこで落ち着きを取り戻し、最後まで自分のペースを崩さなかった。

＜Photo：Yoshimasa Nakano/Getty Images＞

難易度の高い最終18番パー4では、ティーショットを右のバンカーに入れたが、ここでも慌てることなく、5番ユーティリティーでピン右約3.5メートルにつける。パーに終わったものの、通算イーブンパーでホールアウト。2位以下に2打差をつけ、念願のプロ初優勝を手にした。昨年の悔しさを成長の糧としたことを見事に証明した。

「今年の目標は2つあり、その1つがステップ・アップ・ツアーでの優勝だったので、すごく嬉しいです」と笑顔を見せた與語。もう一つの目標は、JLPGAツアーで結果を残し、リランキングで後半戦の出場権を得ることだ。

今回の優勝で、9月11～14日に茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で開催される『ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会』の出場権を獲得した。同大会は第1回リランキングの後ではあるが、公式競技であるためメルセデス・ランキングのポイントは高い。終盤戦への出場権、そしてシード権獲得のチャンスも広がるだけに、與語のモチベーションはさらに高まりそうだ。

＜Photo：Yoshimasa Nakano/Getty Images＞