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2015.7.2

プレーオフで初使用の9Wが勝負を決める! 大竹エイカがステップアップ通算3勝目

 2015年LPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『日本臓器製薬レディース ABC杯』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)の最終日が、兵庫県加東市のABCゴルフ倶楽部(6,401ヤード/パー72)で行われた。

 大会最終日は、首位と1打差からスタートした大竹エイカと、この日ベストスコアタイとなる67をマークした鎌田ヒロミが、ともに通算5アンダーでフィニッシュ。プレーオフ2ホール目にバーディーを奪った大竹が優勝を決め、ステップ・アップ・ツアー通算3勝目を飾った。最終ホールまで首位を走っていた柏原明日架は18番でボギーを叩き、酒井千絵、小竹莉乃と並び、通算4アンダーの3位タイとなった。(天候:曇り時々晴れ、気温:24.2℃、風速:4.0メートル)

 数週間前にクラブ変更した9番ウッドが大竹エイカに勝利をもたらした。プレーオフ2ホール目、セカンドショットで4番アイアンとどちらを使うか迷ったが、「ミート率を考えると4番アイアンよりリスクは少ない。9番ウッドはフルで205ヤード。絶対アドレナリンが出ると思ったし、結構アゲてると思っていたので、ピンまでちょうど205ヤードだったけどちょっと短めに持って打ちました」。放たれたショットは、ピン左4~5メートルに見事2オンした。

 「(9番ウッドは)2日間で一度も使用していない。キャディバッグの中に4~5試合ぐらい入れてはいましたけど、試合でも一度も使った事がなかった。今回の練習ラウンドの時、18番でティーショットがうまくいったら、ちょうど9番ウッドの距離が残るので、使ってみたらすごく良かった。これは使えると確信した。初日はティーショットが飛んだので、今日初めて使った」。実戦で初めて使った9番ウッドが、勝利を手繰り寄せた。

 昨年の『カストロールレディース』では感動的な優勝を飾った大竹。「(カストロールの)小石社長は何も言わないで、"一生懸命やるなら好きにしていい"って応援だけしてくれます。今回もメールで一言"エイカ勝て"って応援メッセージをもらいました。見てくれているんだなって思いましたし、プレーオフに入ってからそのメッセージがよぎりましたね。いつも一緒に練習している仲間とレギュラーに出られるのがうれしいです。いつも背中を押してくれるので。一人で留守番しているのがつらいですし、成績ももちろんなんですけど、大事っていうより大切な試合にしたい」。周囲の支え、そして仲間との絆を力に、レギュラーツアーでの活躍を誓った。

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