マンデーを通過　堀琴音は下剋上を狙う

＜写真：Atsushi Tomura /Getty Images＞

伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部（千葉県） 1日目

　主催者推薦選考会のマンデートーナメントを突破し、いざ、下剋上。堀琴音は、「早く優勝したい」と前を向いた。プロ2年目、今季は実質上のツアールーキー。アマチュア時代には学べなかった、多くの経験を積んだ。すでに賞金シードを確定させ、精神的にゆとりが出た。「来年のシード権を確保したので、安心感がある。少しだけ余裕がでてきた。それで良いプレーができています」。この日、目立ったのはショットの精度だ。高校3年からプロで活躍するために行ってきた、しっかりとしたスイングが固まりつつある。ショートアイアンはセールスポイントのひとつ。対照的に、ここまでを振り返り、「ツアーで戦うためには、やはり体力が一番重要かもしれません。踏ん張ることができるか、最後にものをいうのは体力ですね。特に夏場はそう感じました」という。

　そこで、身につけたことが、試合中は練習量をセーブすることなど。独自のルーティンを構築した。ただし、今回は大目標のVを封印する。「マンデーへ挑戦するときの、とにかく試合に出たい。その気持ちを大切にしたい。確かに優勝を1日も早くしてみたい。でも、それを考えるとダメ。あすは、また1からのスタートという気持ちで頑張ります」。同組でプレーするのは、イボミとテレサ・ルー。これ以上、望めないペアリングが実現したのも、努力の賜物だ。