2015.11.14
イボミ、賞金女王、2億円へ王手。『Vで決める』
<写真:Atsushi Tomura /Getty Images>
2015年LPGAツアー第35戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の大会2日目が、11月14日、千葉県長南町のグレートアイランド倶楽部(6,639ヤード/パー72)で行われた。ムービングーデーのこの日、5バーディー、1ボギーの68をマーク。単独首位を守ったのは、イボミ(韓国)だった。「優勝して、賞金女王、獲得賞金2億円を同時に達成したい」と言葉が弾んだ。2打差の2位タイは、菊地絵理香、青木瀬令奈、若林舞衣子の3人。笠りつ子、賞金ランク2位のテレサ・ルー(台湾)が5位タイ、通算8アンダーで逆転を狙う。(天候:雨、気温:15.3℃、風速:1.1m/s)
同じ轍を踏まない。そして、賢い準備をする。現状に満足せず、快進撃を続けるイボミ。「優勝して決める」と賞金女王のタイトル、また、年間獲得賞金2億円突破という2大目標へ王手をかけた。ホールアウト後、インタビューなどを済ませると、足早に練習場へ。降りしきる雨の環境も、最終日の予行演習にはうってつけだ。
この日のハイライトは17番だった。「すごくうれしい。あのバーディーはとても大きかったと思う」。よく質問してくれた、といわんばかりに目を輝かせながら、舞台裏を明かした。「このホールで勝負をするため、19度の3Uをきょう、キャディーバッグへ入れた。きのうは48度のウエッジ。17番のピンポジションが奥だから、クラブセッティングを替えました」
状況をしっかりと把握。勝負をかけた今週は韓国から、チョ・ボムスコーチが来日して、スイングチェックを行った。加えて、前週の『TOTOジャパンクラシック』で、今季最低の54位タイに終わっている。「シーズン終盤で疲れている。でも、それは理由にならない。疲れている時こそ、集中力が大事。TOTOジャパンクラシックでは集中力に欠けた。反省しましたね。私は、両肩に力が入るクセがあるから、ラウンド中、素振りをたくさん行いました。待ち時間など、いいイメージが出るよう、体をほぐしながらです。第2日まで、いいプレーができたのは、それを実践したからでしょう」と解説した。
さらに、特別な準備も。「金曜日の夜、うなぎを食べるといい成績が出るから…」。実際、『ニトリレディスゴルフトーナメント』、『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』で2勝をあげており、勝負メシはひつまぶしだ。「しばらく食べていなかった。私がそういうと、マネジャーが探してくれた。おいしかったし、調子がいいのはそのおかげです」と余裕を感じさせた。
一方、3打差をつけられたテレサ・ルー。「きょうはパッティングがよくなかった。バーディーチャンスをつくっても、雨でグリーンが重くなった。スピードが合わなかった」と振り返った。とはいえ、「あしたはきょうの分まで、バーディーをたくさんとりたい。ショットの調子がとてもいいので、パッティングしだいです」と、大逆転Vを狙う。
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