2016.3.25
保坂真由の人生を変えたプレゼント 師の前で4位発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty images>
アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI UMKカントリークラブ(宮崎県) 1日目
ひとつのボールが人生を変えた。この日、ベストスコアを更新。プロ3年目の保坂真由が好スタートを切った。「気持ちのいいフィニッシュができました。でも、ショットの調子はあまり…。アプローチとパッティングで耐えて、耐え抜いた感じがします。最終ホールの9番のチップインは、耐えたご褒美でしょうか」と、はずかしそうにほほ笑んだ。2年目の昨季はステップアップツアー中心だったが、今季はファイナルQTで24位に。レギュラーツアーへシーズンを通し出場資格を得た。「去年、痛感したのは、グリーンを外すとボールがピンに寄せることができなかった。元々、アプローチは得意ではなかったけど、このままではいけない。今オフは、アプローチを特に力を入れて練習しました」という。
コーチの金愛淑が行う、約1カ月間のタイ、チェンマイ合宿。申ジエ、姜秀衍などにまじって技を磨いた。「トッププロの技を間近で見ることができ、自分に足りないものは何かを感じることができた」。10ヤードの距離をおろそかにしないため、2ヤード毎にティーを差し、きっちりと打ち分ける基本を連日、繰り返して行ったという。ゴルフを知ったのは、父と足を運んだトーナメント観戦。5歳の時だ。その際、日本ツアーへ出場していた金愛淑から、試合で使用したボールをプレゼントされた。「うれしかった。プロってすごいな。やさしいな、と思いました。その縁でゴルフを始めて、中学2年から金さんに教えていただいています。確かに、すごいプレーをして優勝をすることも大事。でも、ファンサービスも同じぐらい大切です。一昨年、テストに合格した時、ファンサービスも絶対にしようと誓いました」と振り返る。今大会でもそれを実践中だ。
第1日は、奇しくもタイ合宿で一緒だった姜と同組。進化を目前でアピールした。ちなみに、首位の申からは、「試合では、あなたとライバル同士。素晴らしい戦いをギャラリーに見せましょう」とエールをおくられている。
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