2016.4.24
10年ぶり2度目の大会制覇!大山志保が熊本に勇気を届けた
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2016年LPGAツアーの第7戦目となる「フジサンケイレディスクラシック」(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が静岡県伊東市にある川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,367ヤード/パー72)にて行われた。ある意味で川奈らしくない穏やかな天候が初日、2日目と続いたが、この日は朝から時折強い風が吹くなど、気温も低く難しいコンディションとなった。大会最終日の大混戦を制したのは大山志保。4バーディー、ノーボギーの68、通算11アンダーとし、2006年大会以来10年ぶりとなる2度目の栄冠を手にした。1打差の2位にはアンソンジュ、笠りつ子が入った。(天候:雨 気温:13.7℃ 風速3.3m/s)
最終組の1組前をプレーしていた大山は、最終ホールでバーディーを奪い通算11アンダーでフィニッシュ。この時点でトップに立っていたのは、17番を終えて12アンダーとしていたアンソンジュ。ボギーでプレーオフという状況の中、アンのまさかのダブルボギーで優勝を手にする形となった。
「プレーオフだと思っていたので、本当に信じられない気持ちです。熊本の震災があり、プロアマの朝まではゴルフをする気持ちになれず、熊本に戻りたいと思っていました」。
高校3年間と大学を卒業してからの4年間の計7年間を熊本で生活していた経緯があり、第二の故郷とも言える地での震災に心を痛めていた。それでも知人からの応援や、キャディさんからのアドバイスもあり、ゴルフで元気な姿を見せることで熊本に勇気を送ろうと決意。気持ちの込もったゴルフを最終ホールまで貫き、いろんな意味で嬉しい今季初優勝となった。
なお、大山は優勝賞金の全額を熊本への寄付にあてるとのこと。「復興にはまだまだ時間がかかると思いますが、私だけでなく、女子プロ全員でこれからも熊本・大分を支援していきたいと思います」。来週以降も、ゴルフで被災地に元気を送り続けたいと強い言葉で今大会を締めくくった。
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