イボミ、意地のV宣言　『リオはあきらめない』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　2016年LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が6月25日、千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブ(6,541ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、6アンダーで首位に立ったのは、ディフェンディングチャンピオンのイボミ、葭葉ルミ。1打差の5アンダーで大城さつきが続く。(天候:雨　気温:23.5℃　風速:2.4m/s)

　さぁ、行こう！ イボミが戦闘ムードへスイッチしたのは7番。雨が上がり、天気が回復した時だ。「スタートから、雨が降っていたせいもあって、ボギーを叩きたくない。それを考えていたら、1番でいきなりボギーが来た。だから、ひたすらガマン、ガマン。でも、7番のティーインググラウンドで突然、バーディーが欲しいと強く思うようになった」と振り返る。残り70ヤードの第2打を57度で打ち、ピンから5メートルにつけた。「軽いフックライン。いいストロークができたし、バーディーがとれて、ようやく流れがきたと感じた」という。勢いに乗って、このホールから3連続バーディーを奪取。後半も4バーディーで、抜群の安定感と爆発力をアピールした。

　今大会は、連覇と連続トップ5の記録更新がかかる。加えて、リオ五輪出場も、まだあきらめたわけではない。そこで、自身のスタッフとこれまでの出場試合をじっくりと分析という。「絶対に勝ちたいと思って入った『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』、『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』では、なぜダメだったのかをみんなで考えた。結論は勝負所のティーショット。ということで、去年まで使っていた1Wを今回、使うことにした」。

　また、イはこんな舞台裏も披露している。「最近、ファンから連戦が続いているから疲れていますね、といわれる。私は元気なのに、どうしてだろうと前週のニチレイレディスのVTRをみた。確かにきつい表情をしていたと感じます。でも、それは疲れているのではなく、集中しているから。勘違いしないでください。皆さんに心配をかけたくないから、きょうはラウンド中、たくさん笑いました」と話した。

　ビッグスマイルといえば、13番。「グリーンで周囲をみたら、母がハチに襲われていて…。あんまり、おかしいから、お腹に力が入らなかった」。ハチは幸運の象徴ともいわれるが、大事に至らず何よりである。「まだ1日目が終わったばかりだし、優勝は考えていない」としながらも、「ゴルフが楽しい。今回、優勝してオリンピックにいけるチャンスを、次の全米女子オープンへつなげたい」と結んだ。