2025.6.20
「Hello,Golf!社会科見学プログラム」at ユピテル・静岡新聞 SBS レディース
2016.7.29
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
大東建託・いい部屋ネットレディス 鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)1日目
最終18番、7メートルのイーグルトライ。O.サタヤの執念がボールへ乗り移った。これを沈めたものの1オーバー、47位タイで1日目を終えている。「必死でした」と振り返った。というのも、当然だがプロゴルファーは1ストロークに生活をかけているからだ。加えて、「3人の妹たちへの仕送りがあります」。意外な一面を明かす。実家はタイ・バンコク市内でかつては建設会社を経営していた。しかし、サタヤが高校時代、不況の波が押し寄せ、経営が傾いてしまう。「私が米国の大学へ進学したのは、奨学金をもらえるから。そして、生活のためにプロゴルファーになった。妹2人は大学を卒業できたのは、ゴルフのおかげだし、末妹はまだ、大学在学中。もっと頑張らないといけません」。
一見、物静かに映るが、ハングリー精神は旺盛だ。そんなストレスを解消するのは、ゴルフを始める以前の10歳からはじめた釣り。今週初めの25日、早朝5時半から伊豆へ出かけたが、「アジやクロダイなど泳いでいるのが見えているけど、全く釣れなかった」と苦笑した。ちなみに、キャディーバッグには、ワカサギ釣り用のリールが下がっている。「2週前からつけています。プレー中、苦しい時は、リールを回して気を落ち着かせる。よく、選手はキャラクターのぬいぐるみを下げているけど、私にはこれが一番!」。