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2017.7.29

3rd day プラスワン~ささきしょうこ~

<Photo:Masterpress/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス 鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)3日目

 1日は長い。されど1年は早い。ディフェンディングチャンピオンのささきしょうこは、「悲しいです」と答えた。自身が昨年の初優勝から、1年以内にプロ2勝目を-と宣言したからだ。感動の初Vから、最良の成績は今年のほけんの窓口レディースの6位タイ。とはいえ、新境地を見せている。「実は、プロアマ大会では予選通過もできないなぁ、と感じるほど調子が悪かった。でも、第1日に上田桃子さん、キムハヌルさんと同組でプレーしたら、目に飛び込んでくるのは、お二人の素晴らしさばかり。知らず知らずのうちに、私のショットまで上向いてきました」と打ち明けた。

 大会2日目もペアリングは同じ。ささきは実力者のテクニックを、見て盗むことをしっかりと身に着けていたのだ。精神面の成長も著しい。ツアーへ帯同する父の修治さんは昨年、「娘が緊張するから」と、コースでプレーする姿を目にするのではなく、クラブハウスでジッと待機。ところが、今は18ホール、じっくりと観戦する日々だ。4月からスタートしたスイング改造もようやく実を結びつつある。昨年の大会、18番で2オンは狙えなかったものが、可能になった。

 「父にプレーする姿をみられたくないのは、緊張するのではなくて、後からいろいろな注意を受けるからです。そうすると、どうしても口げんかになる。ただ、今年からツアーはキャディーさんなど、チームで行動するようになりました。多くて5人。一緒に食事をするから、けんかすることもありません。今回、立てた目標はずっと笑顔だったし、第3日まではうまくいっている」。

 ところで、優勝の2文字を渇望しているささきは、「プロアマ大会で優勝してみたい」とも語った。今回のプロアマ大会では最下位。よく、ツアーでは「プロアマで優勝すると、試合で勝てない」というジンクスがあるが、「ゲストに喜んでほしい。成績が悪いと申し訳なくて…」とうつむき加減に話している。一方で、女子プロゴルフ界には最近、こんな伝説が-。修治さんのお腹をさわると、次の日にいいことが起こる。前週優勝の穴井詩も、ご利益にあずかったそうだ。この日も、高木萌衣が試していた。もっとも、娘の立場からすれば、「私にはありません」と複雑な笑みを浮かべている。

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