1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. フェービー、鮮やかな逆転V  4年ぶりの歓喜

2018.3.25

フェービー、鮮やかな逆転V  4年ぶりの歓喜

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額・8,000万円/優勝賞金・1,440万円)大会最終日が25日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,505ヤード・パー72)で行われ、フェービー・ヤオが逆転Vを飾った。通算12アンダーで並んだ比嘉真美子とのプレーオフ。3ホール目でバーディーを奪い、混戦を制した。通算9アンダー、3位タイには渡邉彩香など、5人が入り、地元期待の三浦桃香は10位タイ。(天候:晴れ 気温:19.2℃ 風速:3.1m/s)

 4年間の空白をどう埋めるか。フェービー・ヤオは、比嘉真美子とのプレーオフに臨む前、「長い1日で疲れていたけど、もうちょっと頑張ろう」と自身を静かに鼓舞した。一進一退の勝負。チャンスは3ホール目に訪れる。1.5メートルのバーディーパットを沈めれば、優勝だ。

「ものすごく、緊張しました。プレーオフは、台湾の試合で2回。1勝1敗です。でも、日本では初めて」といい、「最近、パッティングの調子がよくない。練習では決まっても、試合になると、いつも1メートルのショートパットをミスするから…。カップを見ないようにして、自分を信じてストロークした」。

 プロがもっとも難しい、という通算2勝目を手中にするまで、それこそ苦難の連続。優勝会見の第一声が、「まだ、夢を見ているかのようです」と、安どのため息をもらす。2014年フジサンケイレディスクラシック以来の勝利は、格別だったろう。「この4年間、怠けていたわけではありません。頑張っても、頑張っても、あまり結果に結びつかない。しかし、去年の後半戦からどんどん調子が良くなってきた」。

 3年前から、オーストラリア人のコーチ、ピーター・ナイトさんの指導を受ける。「それまでと、見た目のスイングはそれほど変わってはいないと思う。ただ、肩の使い方などがうまくなった。コーチから、『スイングには、大きな問題はない。心が弱い。自信をもってプレーしていない』とよく指摘される…」。うつむきながら話していた。

 というわけで、今季は「自分を信じて」を第一に。そうはいっても、すぐに結果が表れるものではない。開幕戦から2戦連続で予選落ち。前週で34位タイに入り、「あせらずに行こう、と気持ちを新たにした」そうだ。「今回は、自分のスキルを信じて、リラックスすることを心掛けたのが良かった」。揺れる心は、スイングやストロークに影響を及ぼす。

 余談だが、日本でもっとも好きな食べ物は、アッと驚くぜんざい。ちなみに、3月25日は、ドラマチックデーだった。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

search検索